【社会人野球】昨年都市対抗準VのJR東日本東北に新人6人が加入 大谷先輩・雄星先輩に続け 岩手出身の小野寺輝が2年後のプロ入りに闘志
2025年4月23日(水)14時34分 スポーツ報知
JR東日本東北に加入した(前列左から)山本晃聖、小野寺輝、佐々木隼(後列左から)浦野冬聖、工藤波音、久保田廉太朗(カメラ・秋元 萌佳)
2024年は都市対抗で準優勝するなど躍動したJR東日本東北(宮城)に6人の新人選手が加入した。国士舘大から加入した小野寺輝(22)は2年後のプロ入りを目指して研さんを積む。
岩手出身で、花巻東高から国士舘大へ進んだ。高校時代は主に中継ぎとして活躍。2死満塁などピンチの場面からの登板も「スイッチが入るので問題ない」とこなしてきた。大学時代は最速147キロの直球を生かし、先発を中心に活躍。大学4年の秋は2、3部入れ替え戦の第1戦で10回141球を投げた後、中1日で4安打完封で勝利に貢献するなどタフさが光った。
プロ入りを目指して初めてプロ志望届を提出したが、ドラフト会議で名前は呼ばれず「まだまだ自分の実力は認められるレベルじゃない。この差をどう埋めていくか、地元のレベルの高いチームで頑張ってプロで勝負できるような選手になりたい」と決意を持って新たなステージにやってきた。
目指すのは同じ花巻東卒で、世界で活躍する大谷翔平(ドジャース)、雄星(エンゼルス)だ。「今は遠い存在だけれど、少しでも近づきたい」と語る。大谷からは休日の過ごし方や野球への向き合い方を、同じ左腕の雄星からはYouTubeの動画を見て体の使い方やウェートトレーニングなどを学んでいる。
「試合を作れるとかっこいいと感じる」と希望は先発での出場だ。「組み立てや打者との読み合いには自信があるので、チームを勝たせるピッチングで貢献して胴上げ投手になってみたいです」。偉大な先輩に負けじと、地元・みちのくのチームで腕を磨いていく。
(秋元 萌佳)
○…仙台大から加入した浦野冬聖(とうあ、22)も活躍を誓う。大学時代はけがや不調で4年秋にリーグ戦で初勝利を挙げた苦労人だ。「真っすぐは自分の生命線」と最速151キロの直球が自慢。変化球も5種類に増やし「直球がいい球なら他の変化球も生きる」と幅のある投球を目指している。新たな舞台でのプレーに「難しい世界なので、長くやっていくためにチームの仲間からいろいろなことを学んで、楽しみながら頑張りたい」と意気込んだ。
▼加入選手
▽投手=浦野冬聖(仙台大)、小野寺輝(国士舘大)▽捕手=佐々木隼(城西国際大)、久保田廉太朗(北海学園大)▽内野手=工藤波音(駒大)、山本晃聖(帝京大)