大谷翔平は「ボールが見えていない」　ロバーツ監督が指摘　出産立ち会いから復帰２試合で７打数無安打

◆米大リーグ　カブス１１×—１０ドジャース＝延長１０回＝（２２日、米イリノイ州シカゴ＝リグレーフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２２日（日本時間２３日）、敵地・カブス戦に「１番・ＤＨ」で先発出場したが、今季３度目の１試合３三振を喫するなど４打数無安打に終わり、復帰２試合目も“パパ初安打”は生まれなかった。チームは１点リードの９回に追い付かれ、延長１０回にサヨナラ負け。ナ・リーグ西地区の首位から陥落した。

　真美子夫人（２８）の第１子となる女児出産に立ち会ってから復帰２試合目で“パパ１号”を狙った大谷はカブス先発・今永昇太投手（３１）と３月１８日の東京シリーズ開幕戦以来の対戦だった。この日まで通算７打数無安打の天敵を相手に、初回先頭の第１打席は三失、２回２死の第２打席と５回先頭の第３打席はともに空振り三振。またしてもほぼ完璧に封じられ、対今永は昨季の初打席から１０打席連続無安打となった。

　それでも、７回無死一塁の第４打席。２番手右腕のＢ・ケラーから四球を選んで出場５試合連続出塁とすると、ここからチームは相手の失策やフリーマンの２点二塁打などで一挙５得点と一時逆転に成功。大谷は敵失で塁に出た初回もエドマンの先制３ランで生還しており、この日２得点でリーグ２位の２３得点とした。８回１死の第５打席は４番手右腕・ホロウェルから空振り三振を奪われ、今季３度目の１試合３三振。打率は２割６分４厘に低下した。

　試合後、ロバーツ監督は復帰２試合で７打数無安打（２四球）４三振の大谷について「彼は戻ってきてからは以前ほどボールが見えていないように見える。（７回に）四球は取ったけど、今永との対戦ではいいスイングをしているようには見えなかった」と指摘。「少しバランスを崩しているかもしれないが、私は翔平について特に心配していない。彼は大丈夫だと思う。ただ、ここ２、３日は集中し切れていない」と話した。