町田・黒田監督「黒田剛の理想的な指導像」で原点回帰誓う パワハラ疑惑報じられ「難しい局面あった」
2025年4月23日(水)13時21分 スポーツニッポン
FC町田ゼルビアは23日、町田市内のクラブ施設で湘南戦(25日、町田GIONスタジアム)に向けた全体練習を非公開で行った。現在2連敗中で11位。黒田剛監督(54)は練習後の取材に応じ、自身の指導における原点回帰を誓った。
「黒田剛の理想的な指導像を見直していく。去年、一昨年のスタンスをもう一回取り戻す。もっともっとアグレッシブに選手に追求していく。(ミーティングや指導を)もうちょっと、こだわりたい。(コーチや選手に)任せっきりにならないように自分も介入していきたい」
今月6日に一部メディアでパワハラ疑惑が報じられた。報道以降は「いろいろ煩わしいこともあったので、難しい局面もあった」と言う。練習中に厳しい言葉を発することを控え「変なレッテルを貼られたまま、それに上乗せされていくのも嫌だった」と明かした。
だが、今回の連敗が自らの指導について見直す機会となった。
「それ(厳しい指導)を取ったら“黒田ではない”。32年、指導者としてのキャリアを積んできて、妥協するのは自分らしくない。クラブもそうだし、選手たちもそれは求めてない。彼らの思いとして“監督にはいろんなことを追求してどんどん言ってほしい”というのもあると思う。だからその期待に応えていく、しっかり寄り添っていくのが自分らしい指導者像。変な過去に惑わされることなく、しっかりと彼らを導いていきたいと改めて思った。やる時はしっかりやらないと、最終的には選手たちに迷惑をかけてしまうことが一番良くない」
J2時代含め、黒田監督体制で3連敗は一度もない。湘南は昨季一度も勝てなかった相手でもあり、チーム、指揮官の底力が試される。「自分の中でギアチェンジした。選手たちが求めていることに寄り添いながら厳しく言及していこうと、自分の中である程度割り切って決めた。自分を見直す機会をいただいたと思いながら再チャレンジしていきたい」と指揮官。自らに言い聞かせるように、決意を新たにした。