田中碧 加入1年目から古豪復活に貢献 リーズ3季ぶりプレミアへ 英報道「最大の掘り出し物の一人」

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　◇イングランド2部　　リーズ6—0ストーク（2025年4月21日）

　イングランド2部で日本代表MF田中碧（26）が所属する首位リーズが21日、3季ぶりのプレミアリーグ復帰を決めた。田中がフル出場したホームのストーク戦を6—0で制し、2試合を残して自動昇格圏の2位以内が確定した。加入1年目の田中は41試合で4得点2アシストを記録するなど主力として昇格に大きく貢献。2位バーンリーも降格から1年でプレミア復帰を決めた。

　サッカーの母国イングランドの土を踏んで1年目の田中が、古豪リーズの主軸としてプレミア復帰を支えた。ドイツ2部デュッセルドルフから加入当初は出番が限られたが、負傷者が出た中で昨年10月から定位置を確保した。この日も3本を記録するなど、インターセプト数はチームで最多。ファルケ監督からはスパイ映画の主人公にちなみ、チームを救う存在として「ジェームズ・ボンド」と名付けられるほどの信頼を得た。

　試合後に他会場で行われた結果で昇格が決まったが、6—0の大勝でもダブルボランチの一角で存在感を発揮し、道を切り開いた。前半6分の先制点は田中のドリブル阻止から攻撃に転じて生まれるなど2点に関与。「世界最高峰のリーグに上がって何ができるのか常に考えてやっている。そこでやるために、より力をつけないと」と高い志で培ってきたプレーを披露した。

　推定400万ユーロ（約6億4400万円）の移籍金で加入し、欧州5大リーグに次ぐレベルとも言われる環境で攻守両面で輝いた。1月には英BBCが「リーズ史上、最大の掘り出し物の一人」と報道した。クラブは昇格確定で田中に続いてスポルティング（ポルトガル）のMF守田英正（29）獲得にも動く可能性が報じられ、プレミアに挑む来季は日本代表コンビ共演の期待が膨らむ。