男子ツアーで女子選手が史上初のイーブンパー!菅沼菜々 女子最少スコア1打更新「凄くうれしい」

2025年4月25日(金)5時0分 スポーツニッポン

 ◇男子ゴルフツアー前澤杯第1日(2025年4月24日 千葉県 MZGC(6652ヤード、パー70))

 男子ツアー初参戦となる女子ツアー2勝の菅沼菜々(25=あいおいニッセイ同和損保)が2バーディー、2ボギーの70で回り、74位で発進した。ツアーメンバーの寺西飛香留(24=フリー)も3バーディー、3ボギーの70。2人は男子ツアーに出場した女子選手で初めてイーブンパーをマークし、ミシェル・ウィー(米国)が05年カシオ・ワールドオープンで記録した最少スコア1オーバーを1打更新した。新規大会の今大会は予選落ちなしで争われ、60位以内が賞金ランク加算の対象となる。 

 最終18番、菅沼は残り165ヤードから7Iで70センチにつけて観客のどよめきを誘った。会心のバーディーフィニッシュ。男子ツアーに出場した女子の最少スコアを1打更新し「ショットの調子が良かった。記録って知らなかったので凄くうれしいです」と笑顔を見せた。

 コースの総距離は6652ヤードと短いとはいえ、1番と8番は500ヤード前後と距離が長く平均飛距離約240ヤードの菅沼では2オンが不可能。その2ホールを想定内のボギーで終えて前半を2オーバーで折り返すと、後半は13番で6メートルのバーディーパットを沈めるなど挽回。「1番と8番は物理的に届かないのでしようがないホール。そこだけボギーだったので上出来」と胸を張った。

 女子ツアーでは23年に2勝したが、昨年は不振に陥りシードを喪失した。男子ツアーの出場資格はないが、推薦出場の打診を受け「何でもチャレンジしたい」と初参戦が決定。「この大会に出ることになり距離のある190〜200ヤードのクラブを練習した」。ティーショットは同組の2人に60ヤード以上も置いていかれた。普段に比べ第2打で持つ番手が「4、5番手」も違った。それでもしっかりとグリーンを捉えた。

 一緒に回ったツアー20勝の石川とは1打差、ツアー31勝の片山とは2打差で食らいつき、2人から吸収したものもある。「片山さんはルーティンを大切にしている。遼さんはアプローチが上手でガン見した」。プレースピードもその一つ。コーチの父・真一さんには「構えてから長い」と指摘されているが「迷惑をかけないように」2人と同じようにプレーするうちにリズムが良くなった。「めっちゃ速いと思ったけど、いいリズムで打てたので、このくらいのスピードでいいかな」と明かした。

 残り3日間もタフな戦いが予想されるが、「楽しみながら迷惑をかけないように頑張ります」と前向きだ。

 ◇菅沼 菜々(すがぬま・なな)2000年(平12)2月10日生まれ、東京都出身の25歳。埼玉栄高卒。5歳の時にゴルフを始める。18年7月プロテスト合格。23年8月のNEC軽井沢72でツアー初優勝。同年10月のマスターズGCレディースで2勝目。特定の場所で不安や恐怖を感じる「広場恐怖症」を抱えており飛行機や電車での移動ができない。自称「アイドル」で、同じ女子プロの臼井麗華とユニット「Chell7(ちぇるなな)」を組む。1メートル58。血液型AB。

スポーツニッポン

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