クアルタラロがヤマハにとって2022年以来のポール獲得。小椋は17番手/第5戦スペインGP

2025年4月26日(土)19時1分 AUTOSPORT web


 4月26日、2025年MotoGP第5戦スペインGP 2日目のセッションがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、MotoGPクラスの予選ではファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がポールポジションを獲得した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は17番手グリッドとなっている。



 ヨーロッパラウンドに突入したMotoGP2025年シーズン。その幕開けとなる今大会は、ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)の代役としてロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)、ミゲール・オリベイラの代わりにアウグスト・フェルナンデス(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が引き続きエントリーすることになった。ホンダからは今季HRCのテストライダーを務めているアレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム)がワイルドカード参戦を果たしている。


 初日に続き晴天となった2日目。気温17度、路面温度25度のドライコンディションのなか、30分間のFP2が始まった。セッション序盤はフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が4コーナーで転倒。このクラッシュによりエアーフェンスの修復が必要になったことから、セッション開始わずか4分足らずで赤旗が掲示された。


 セッション再開後、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤで1分37秒139を出しトップに立つ。アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は6コーナーで転倒を喫するも、コースに戻っている。


 バニャイアに続き、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)もミディアム/ソフトでアタックし、1分37秒002でトップに浮上。バニャイアが1分37秒097までタイムを更新し、ドゥカティワークスの2台が早くもワン・ツー体制を構築した。


 しかし、セッションも折り返しを迎えたタイミングでドゥカティの2台に割って入ったのが、初日総合5番手につけていたクアルタラロだ。クアルタラロもミディアム/ソフトでアタックを開始すると、1分37秒058で2番手に。さらに連続でアタックを続け、1分26秒983までタイムを詰めトップに躍り出た。その直後、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が13コーナーでフロントを失いスリップダウン。アコスタはセッション後半に臨むべく、すぐにピットへと向かった。


 セッション後半に入ると、3番手につけていたバニャイアが7コーナーでスリップダウン。さらに、リンスも4コーナーで2度目のクラッシュを喫するなど、転倒者が続出した。


 一方、バニャイアのチームメイトであるマルク・マルケスは1分36秒923でトップを奪い返す。連続でタイム出しを行ったマルク・マルケスは自身のタイムをさらに更新。1分36秒677までタイムを詰め、FP2トップでセッションを終えた。


 前戦カタールで好走をみせたマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が1分36秒887で2番手、クアルタラロがセッション前半に出した1分26秒983で3番手につけている。ワイルドカード参戦のエスパルガロは1分37秒515で15番手、小椋は1分37秒703で17番手となった。


 続いて行われた予選Q1はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が前後ソフトを選択、その他のライダーはミディアム/ソフトを装着。気温19度、路面温度30度だ。セッション前半から各車タイム更新していくなか、FP2で2番手につけたビニャーレスが1分36秒510でトップに立つ。連続でアタックを敢行したビニャーレスが1分36秒310までタイムを更新し、トップで前半を終了した。


 Q2進出者が決まるセッション後半ではサバドーリが転倒。各車積極的にアタックを行うも、誰もビニャーレスのタイムを上回ることができない。ビニャーレスは自身のタイムを1分36秒284まで更新し、Q1トップとなった。マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分36秒451で2番手となり、ビニャーレスとともにQ2進出を決めた。小椋は1分36秒700で5番手でQ1ノックアウト。これによりスプリントと決勝は15番グリッドからのスタートとなる。エスパルガロは1分36秒981で9番手に終わった。FP2で2度の転倒を喫したリンスはメディカルチェックを受けた影響で、終盤1回のアタックのみとなり最後尾で終えた。


 ポールポジションが決まる予選Q2は気温19度と変わらないが、路面温度は33度にまで上がっている。直前のFP2で転倒を喫したバニャイアは無事にセッションに間に合った。


 予選Q2でも全車ミディアム/ソフトを選択。初日総合トップのアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)の背後につけたマルク・マルケスがいきなり1分35秒643のオールラップレコードを更新する。弟のスリップストリームと新品タイヤをフルに活かしたマルク・マルケスが、いきなり驚異のタイムを叩き出した。


 セッション後半に入ると、前半とうってかわって集団のトップでタイムを出しにいくマルク・マルケス。ここはタイム更新とはならなかったが、トップの座を譲らない。しかし、クアルタラロは1分35秒684で2番手につけると連続アタックを敢行し区間ベストを塗り替えていく。そして1分35秒610を叩き出し、残り1分を切ったタイミングでトップに躍り出た。



マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2025MotoGP第5戦スペインGP

 クアルタラロがスーパーラップで今季初のポールポジションを獲得。ヤマハにとって2022年のインドネシアGP以来の1番時計となった。2番手にマルク・マルケス、3番手にはバニャイアとドゥカティワークスの2台が続く。4番手には1分35秒758のアレックス・マルケス、5番手には1分35秒828でモルビデリが入っている。

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