【SVリーグ】大阪B・西田有志「今日で終わりじゃないかって...」 愛知に敗れ、ファイナルを前に終戦
2025年4月26日(土)17時32分 スポーツニッポン
◇大同生命SVリーグ チャンピオンシップセミファイナル第2戦 大阪B2—3愛知(2025年4月26日 Asueアリーナ大阪)
ファイナルの舞台に立つことなく、大阪Bが終戦を迎えた。レギュラーシーズン(RS)1位で臨んだセミファイナル。RSでは5勝1敗と圧倒した相手なのに、結果的には、クォーターファイナルを勝ち抜いた4位チームの「勢い」に飲み込まれた。
「非常に悔しい試合。1セット目を取られて、そこから立て直せたのは良かったけど…」
26得点をマークした西田は、努めて冷静な口調でこう振り返った。後がない第2戦も、先頭に立って奮闘。セットカウント1—1で迎えた第3セットには、終盤にサービスエース3本を立て続けに決め、その度に絶叫。コートとスタンドの雰囲気を変えた。
「点を取れるシチュエーションで取り切れなかった。そういう課題を(最後まで)クリアしきれなかった」
マッチポイントから落とした第4セット、サイドアウトの攻防から突き放された最終セットに悔いが残る。必勝を期した第2戦の直前。今季限りで退団するジェスキーと交わした会話を明かした。
「アップの時に“今日で終わりじゃないか”って。(そうならないようにっていう)思いが届かなかった…」
チーム全員で誓った「初代王者」の夢は志半ばでついえた。ファイナルへ進んだ愛知は、プロとしてスタートを切った古巣。「僕がいた時以来の優勝する力を持っている」。エールを送り、西田のシーズンが幕を下ろした。