日本ハム伊藤大海の母校・北洋大が今年度限りで休部へ!春季リーグ開幕戦で延長白星発進

2025年4月27日(日)4時50分 スポーツニッポン

 ◇北海道六大学野球 第1節第1日 北洋大1—0道教大旭川(2025年4月26日 とましん)

 日本ハムのエース・伊藤大海投手(27)らを輩出し、北海道六大学野球1部で春秋合わせて3度のリーグ優勝を誇る北洋大が今年度限りで休部することになった。道教大旭川との開幕戦を延長10回の末に1—0で制した試合後、前身の苫小牧駒大時代から指揮を執る大滝敏之監督(70)が明かした。学生数の減少が主な理由となる。ラストイヤーの始まりとなる今春は、9季ぶりのリーグ優勝に挑む。

 ラストイヤーの初戦を延長10回の末に白星で飾った北洋大ナインが、派手に喜ぶことはなかった。一試合一試合に、例年以上の重みがある。138球で8三振を奪い、2安打完封した最速146キロ右腕・藤田和来(4年、岐阜聖徳学園)は「チーム状況も年々きつくなっていて、自分の代でか…と。最後、みんなで楽しんで終われれば」とうなずいた。

 野球部は苫小牧駒大時代の99年創部で、14年春を皮切りに3度リーグを制した。18年春と20年秋は、伊藤大海を擁して頂点に立った。特に18年春の全日本大学選手権では、日本文理大戦で全国初勝利もつかんだ華やかな過去もある。伊藤に加え、06年育成ドラフトで巨人に入団した作田啓一外野手のプロ2人を輩出した大滝監督は試合後、「悔しいが、今年がたぶん最後。選手14人で一致団結してやりたい」と今年度限りの休部を説明した。

 21年4月から現校名となり、現部員は4年生10人(1人留学中)、3年生3人、2年生1人で1年生はいない。学生数の減少により、野球部は岐路を迎えることになった。選手には1月のミーティングで指揮官から伝えられ、その後の個別面談で最後の年への意識も確認している。

 この日は藤田の粘投に、深井聡輔主将(4年、長野・松本国際)が10回に決勝適時打を放ち、接戦を制した。20年秋を最後に遠ざかるリーグ優勝へ、春の残り9試合も全力で戦う。藤田は「最後ぐらいは監督を(神宮に)連れていければ。1勝でも多くしたい」。特別な年を、14人で戦い抜く。(竹内 敦子)

スポーツニッポン

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