楽天・浅村 通算2000安打まであと9本 実は「スロースターター」じゃない!到達「Xデー」は...
2025年4月28日(月)8時0分 スポーツニッポン
楽天・浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初となる通算2000安打の偉業まで残り9本(28日現在)に迫っている。
飛距離が伸びるとされる牛骨バットも試したオープン戦は打率・114と振るわなかったが、開幕後は通常のバットに戻し、ハイペースで安打を量産中。開幕2戦目から10試合連続6番で起用されていたが、今季初めて3番に座った4月15日のソフトバンク戦では先制ソロ&延長V打を含む3安打猛打賞。同17日にも決勝の適時三塁打を放つと、同22日の日本ハム戦では通算300号を達成。8〜13日に本拠地6連敗を喫したチームを浮上させた。
近年は春先になかなか状態が上がらないスロースターターのイメージが定着しているが、コロナ禍以降、4月を終えた時点での打率は21年・326、22年・310、23年・198、24年・229。実は直近2年だけが極端に悪かった。
今季は偉業まで残り36本で開幕。過去をひもとくと、西武時代の17年には25試合で36本に達している。19年の楽天移籍後、36安打目が最も速かったのは22年の30試合。春先に出遅れた23年は45試合、昨季も41試合を要したが、6年で平均すると、36試合で36安打を放つ計算。ちょうど1試合に1本ペースだ。
雨天中止がなければ5月11日、敵地エスコンフィールドでの日本ハム戦が36試合目。だが、現在の浅村はリーグ4位の打率・314と好調をキープしている。本拠地楽天モバイルパークの三塁側スタンドには25日から「アサメーター」も登場し「凄いうれしいし、みんなで、その瞬間を味わえたらと思っています」と浅村。直近6試合では計9安打を放っており、敵地での西武3連戦を経て、5月2〜4日の本拠地でのオリックス3連戦がXデーになるのも現実味を帯びてきた。(記者コラム・花里 雄太)