「ミスター全日本」王子谷剛志が2回戦で敗退 「全日本の王子谷はこれで最後」

2025年4月29日(火)15時32分 スポーツ報知

2回戦で相手を攻める王子谷剛志(左)

◆柔道 全日本選手権(29日、日本武道館)

 体重無差別で行われ、過去13回出場し、「ミスター全日本」と言われた王子谷剛志(旭化成)は、2回戦で佐藤和哉(日本製鉄)に判定0—3で敗れた。試合後、「全日本はこれで最後」と同大会からの卒業を伝えた。

 過去13回の出場で4度の優勝を誇ってきたが、この日は指導2つを取られるなど、相手を攻めあぐねらしさを見せられず、最後は旗判定で敗れた。「去年、悔しくてこの1年間頑張ってきて、今日、この結果に終わりましたが、全日本の王子谷はこれで最後かなと思います」ときっぱりと言い切った。

 昨年、連覇を逃し、3位。引退が頭をよぎったものの、悔しさが原動力となり、再び立ち上がった。今大会は負ければ最後と背水の陣で挑み「18歳からあこがれてきた舞台で、33歳まで戦い切ることができたことは財産になります。世界チャンピオンにもなっていない、オリンピックにも出ていないそんな僕が、この全日本選手権という大会だけで、ここまで柔道関係者に愛されたのはまれかなと思いますし、この大会の素晴らしさを感じました。この年になっても戦い続けられたことは自分自身の宝になると思います」と詰まらせた。

スポーツ報知

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