大谷翔平が「５０―５０」の恩師と敵として再会　マーリンズ戦「１番・ＤＨ」　復帰７戦目でパパ１号出るか

◆米大リーグ　ドジャース—マーリンズ（２８日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２８日（日本時間２９日）、本拠地・マーリンズ戦に「１番・ＤＨ」で先発出場する。真美子夫人の出産に立ち会うための「父親リスト」から復帰後７戦目。出場７試合ぶりの一発となるパパ１号の予感は日ごとに高まっている。

　復調気配の大谷にとってホームランは時間の問題だろう。前日２７日（同２８日）の本拠地・パイレーツ戦では、２回に今季自己最速となる打球速度１１３・３マイル（約１８２・３キロ）の右翼線二塁打で２試合連続安打とすると、７回にも右前打を放ち、２試合連続のマルチ安打。２６日（同２７日）の同戦では３安打１打点１盗塁でパパ初猛打賞をマークしており、直近２試合で９打数５安打と一気に盛り返してきた。

　真美子夫人（２８）の出産に立ち会うための産休制度「父親リスト」から復帰後４試合は計１６打数２安打と苦しみ、２割６分まで落ち込んだ打率も２割８分６厘に上昇した。復帰前から今季最長の３２打席本塁打がないが、長打は出ており、あとは角度がつくのを待つだけとなっている。

　マーリンズ戦は昨年９月１９日（同２０日）以来。同試合は敵地だったが、６打数６安打３本塁打１０打点２盗塁で史上初の「５０—５０」どころか「５１—５１」を達成した伝説の一戦だ。今季からマ軍はマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチで、大谷の快挙を支えた恩師だ。２人が一塁上で披露していた頭をぶつけ合う「ヘッドバンプ」は、新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も大谷とマッカロー監督の絆は深い。今回は敵としての再会だが、父親になってさらに成長した姿を見せる時だ。