清水がJ1では4年ぶりの3連勝 乾が全得点からむ活躍見せる
2025年4月29日(火)17時5分 スポーツ報知
後半34分、追加点を奪った乾(中央)を祝福する清水イレブン(カメラ・武藤 瑞基)
◇明治安田J1リーグ 第13節 清水2−0FC東京(29日・味の素スタジアム)
清水は敵地でFC東京を2—0で下し、J1では4年ぶりの3連勝を飾った。前半アディショナルタイム(AT)1分、FW北川航也(28)がPKを決めて先制。後半34分にはMF乾貴士(36)がドリブルから勝負を決める2点目を放り込んだ。守備陣にアクシデントが発生する中、急きょセンターバックに入ったMF宇野禅斗(21)も貢献し、6試合ぶりの完封で締めた。
チームで誰よりも元気な36歳が3連勝の立役者となった。乾は前半AT、味方からの落としを拾った際にペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。北川の先制ゴールをお膳立てした。
圧巻は後半34分だ。MF弓場から縦パスを受けるとドリブルを開始。股抜きで相手をかわすと、右足で落ち着いて流し込んだ。「たまたまだけど、点を取れたことは大きかった」。2試合ぶりの今季2点目は勝利を決定付ける一撃となった。
チームとしても価値ある1勝となった。本来センターバック(CB)を務めるDF蓮川が欠場。ボランチを本職とするMF宇野が代役でCBに入った。チーム屈指のボールハンターは「中学校以来」のポジションで奮闘。身長12センチ差のFWマルセロヒアンらと必死に対峙(たいじ)して0に抑えきった。「ピンチもあったけど、(GKや他のDFラインに)助けられた」。秋葉忠宏監督(49)も「最高の評価に値する仕事をしてくれた」と、急なアクシデントに対応し、ほぼぶっつけで臨んだ宇野に賛辞を送った。
次は5月3日にホーム・名古屋戦を国立で行う。勢いを持続し、J1では2014年以来の4連勝を目指していく。