73キロ級の橋本壮市が大健闘の2勝、体重無差別の全日本選手権挑戦は「全ての集大成」
2025年4月29日(火)18時58分 スポーツ報知
2回戦で相手を攻める橋本壮市(右)(カメラ・岡野 将大)
◆柔道 全日本選手権(29日・日本武道館)
体重無差別で行われ、昨夏のパリ五輪73キロ級銅メダルの橋本壮市(パーク24)は2018年以来、7年ぶり2度目の出場となった。1回戦は体重105キロで自身より約30キロ重い福永夏生(山口県警)に苦戦したが、3—0の旗判定で撃破。悲願の全日本初勝利を挙げた。続く2回戦では1階級上の81キロ級を主戦場とする菅原幸大(SBC湘南美容クリニック)に試合開始2分9秒、大内刈りで技ありを奪い優勢勝ちした。
だが、迎えた3回戦で登録体重130キロの木元拓人(日本製鉄)に上四方固めで一本負け。ただ2勝をあげる健闘ぶりに、館内からはねぎらいの拍手が送られた。「目標は準々決勝だったんですけど、やっぱり重量級は強かったですね。本当にこの大会は神聖な場所。戦ってみて、柔道家は誰もが目指す場所だなという気持ちになりました」と、すがすがしい表情で語った。
伝統の大会に出場したことに関しては「挑戦したことは人生の中においても、本当に大きな1歩だったと思いますね。ここで最後に戦いたいなというのがあった。僕が持っている力は全て出し切れたので、悔いはないです。まだ引退はしないんですが、本当にこの大会(出場)は、次は多分ないと思うんで。この雰囲気であったり、全日本選手権という感じを楽しみながら戦いました。全てにおいての集大成だと思っていました」と心境を語っていた。