湘南は福岡とスコアレスドロー 元同僚FW封じたDF鈴木淳之介「我慢強くやれた」2試合連続無失点に貢献
2025年4月29日(火)19時41分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第13節 湘南0—0福岡(2025年4月29日 レモンガススタジアム)
湘南はホームで福岡と0—0で引き分けた。福岡に自軍の6本の3倍近いシュート17本を浴びながらも粘り強く守り抜き、2試合連続で無失点とした。
今季3バック左を務めてきた21歳DF鈴木淳之介が、今季初めて最終ラインの中央を務めた。「状況を見ながら我慢強くやれたと思う。攻撃はやることが限られるけど、なんとか持ち味を出そうとやった。ゼロで抑えられたのは良かった」。湘南で元同僚の先発ウェリントン、途中出場のシャハブ・ザヘディの長身両外国人FWに対し空中、地上戦とも互角以上に渡り合い、仕事をさせなかった。
終盤の後半41分には、相手のカウンターから中央で抜け出したザヘディをセンターサークル内で阻止。ボールを奪ってそのまま前進し、そのザヘディに背後からファウルで倒された。終盤のピンチを未然に防ぎ「相手がスピードに乗っていたので、ドリブルで触った瞬間のタイミングを計っていた。狙い通り」。3バックは右に今季リーグ初先発のDF大岩一貴、左にはDF大野和成という両脇を固めた35歳コンビには「ベテランらしい安定したプレーで、すごくやりやすかった」と感謝した。
高卒4年目の21歳。本職ボランチから昨夏センターバックにコンバートされ、不動の定位置をつかんだ。今季はチームのフィールド選手で唯一リーグ全13試合に先発。Jリーグ公認データ「J Stats」で前節までのデュエル勝利数47、タックル総数41はともにリーグトップを誇る。7月のE—1選手権で日本代表初招集にも期待が高まる中で「継続していけば見えてくるとは思うけど、満足することなくやり続けるだけ」と足元を見つめた。