【競輪コラム】仲沢春香 二刀流の活躍で成長続ける
2025年4月29日(火)4時30分 スポーツニッポン
岐阜競輪場で行われた第3回オールガールズクラシック(G1)は、佐藤水菜の3回目のG1Vで幕を閉じた。第1回の松戸から現場に行っているが、回を増すごとに盛り上がりは凄い。
第1回の時はガールズ選手だけの開催で売り上げ面での不安はあったが、選手のいつも以上の頑張りでレースは白熱し、勝利者インタビューでの声援は日ごとに高まっていった。第2回の久留米は地元の児玉碧衣が優勝する大団円で終わり期待された今回も、売り上げは目標の30億円をはるかに上回る38億円で、ファンの熱気とともにガールズケイリンを代表するG1として定着した。
G1レースに劣らぬ注目を集めたのが、前半のいつものガールズレースで完全Vを決めた仲沢春香(24=福井・126期)だった。
ナショナルチーム所属のスピードで初日から2着に9車身、2日目は4車身、決勝戦は8車身差をつける圧勝劇を演じた。
優勝したレースを振り返り「行くか迷って判断が遅かったです。でも、いつもなら強引に行っている場所で見極めて行けたのは良かった。G1のレースを間近で見てレベルの高さを感じました。自分がそこで走っていたらどうかと、緊張感を感じられたのは大きいです」と今後につながる開催だった。
加えて「ガールズの先輩たちが築いてくれたことのおかげで、この場に立つことができました」と感謝の気持ちも忘れない。
5月2日から地元の福井を走り「絶対に優勝です」と意気込む。5月29日からのジャパントラックカップでは競技で結果を出す。そして、6月17日からは岸和田パールカップでG1初参戦。佐藤水菜と同じく二刀流での活躍は必至だ。(緒方 泰士)