【柔道全日本選手権】阿部一二三が1回戦突破 2階級重い相手を背負い投げで一本勝ち

2025年4月29日(火)12時5分 スポーツニッポン

 ◇柔道全日本選手権(2025年4月29日 東京・日本武道館)

 体重無差別で男子の日本一を決める伝統の大会が行われ、66キロ級五輪2連覇王者で初出場の阿部一二三(パーク24)は佐藤佑治郎(山形県警)に1分23秒、背負い投げで一本勝ちを収めた。

 相手の佐藤佑は81キロ級ながら、初出場だった前年には2回戦で100キロ超級の小川雄勢を何度も担ぐなど善戦。1—2の旗判定で敗れたものの、会場を大いに盛り上げていた。そんな難敵相手だったが開始から攻勢に出た阿部一。1分23秒、背負い投げで一本勝ちを収めると、会場は大歓声に包まれた。

 体重無差別で争われる国内最高峰の大会。前年の五輪メダリストは推薦選手として出場資格があるため、「柔道家として一度は立ってみたい舞台。人生でこの1回のつもり。最初で最後」と初挑戦を決めた。前日会見でも「軽量級だからこそ会場を沸かせられる。古賀先生みたいに、軽量級でも重量級と戦えるんだぞと子供に夢を与えられる柔道ができるのが全日本選手権。そういうことを意識しながら頑張りたい」。90年大会で71キロ級ながら準優勝を果たした故古賀稔彦さんの名前を挙げ、“柔よく剛を制す”戦いへ胸を高鳴らせていた。

 全日本選手権はIJF(国際柔道連盟)ルールではなく、昨年から旗判定が復活し、今大会からは組んだ状態での足取りが認められる特別ルールで実施されている。軽量級選手にも勝機が広がるとみられる中、「僕は正面からしっかり投げにいく自分の技で勝負していきたいと思っている。それで会場を盛り上げて、一つでも勝てるように頑張りたい。自分の技を全力で掛けにいく戦い方をしたい」と真っ向勝負を宣言。その通りの勝ちっぷりで、2回戦進出を決めた。

スポーツニッポン

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