【柔道全日本選手権】個人戦現役最終戦のウルフが2回戦突破 次は前年王者・中野寛太と激突
2025年4月29日(火)12時56分 スポーツニッポン
◇柔道全日本選手権(2025年4月29日 東京・日本武道館)
体重無差別で男子の日本一を決める伝統の大会が行われ、19年王者で21年東京五輪100キロ級金メダルのウルフ・アロン(パーク24)は2回戦で東部直希(日本中央競馬会)を3—0の旗判定で破り、3回戦進出を決めた。
ウルフは2連覇を目指した昨夏のパリ五輪ではメダルを逃す7位。五輪後には今年6月の全日本実業団体対抗大会を最後に現役を退くことを表明。今大会は個人戦としての現役最終戦となる。第1試合だった1回戦では阿部拓馬(山形県警)に大外刈りで一本勝ちし、幸先の良いスタートを切っていた。
五輪、全日本選手権、17年の世界選手権と合わせ、史上8人目の3冠を達成しているウルフは、前日会見で「最後の個人戦になるので、やり残しがないように最後まで戦いきりたい。楽しむという気持ちよりも、全てをぶつけて闘いきりたい」と宣言。有終の美へまた一歩、近づいた。
3回戦では前年王者の中野寛太(旭化成)との対戦が決定。6年ぶりの日本一へ、大きな山場となりそうだ。