西武・高橋光成 597日ぶり勝った!23年9月10日以来 笑顔で「しんどかったですよ」昨季0勝11敗
2025年4月29日(火)17時42分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 西武7—1楽天(2025年4月29日 ベルーナD)
長かった…ついに勝った!西武の高橋光成投手(28)が29日、楽天戦(ベルーナD)に今季5度目の先発登板。6回4安打2奪三振2四球無失点の力投を見せ、2023年9月10日の日本ハム戦(エスコンF)以来597日ぶりとなる白星をつかんだ。
9回。マウンドのE・ラミレスが2死満塁のピンチを招きながら最後は4番・鈴木大を一ゴロに仕留めた。勝利の瞬間、ベンチで見守っていた高橋光は笑顔全開で仲間たちからの祝福に応え、ウイニングボールを手渡されると、照れ笑いを浮かべながら手にした右腕を突き上げファンの大歓声に応えた。
渡部聖の次にヒーローインタビューに登場した背番13にスタンドから再び大歓声と大きな拍手が送られる。それをかみしめるようにお立ち台に上がった高橋光は「お待たせしました!すみません…」と照れ笑い。597日ぶりという言葉を聞き「久々すぎて、なんか訳分からない感情です。しんどかったですよ」と素直な思いを口にした。
頼れる右腕の勝利という復活。インタビューで次に目指すものは「優勝です」と笑顔で宣言すると、この日一番の大歓声と拍手が通算3000試合目という節目を迎えたベルーナDに響き渡った。
満員御礼となった本拠の大歓声を背にマウンドに上がった高橋光は、初回いきなり小深田、村林に連続四球を与えピンチを招くが、浅村を空振り三振、4番の鈴木大を中飛、5番・渡辺を三ゴロに打ち取り得点を許さず。2回も先頭の阿部に右中間を破られ二塁打を許したが、宗山を一ゴロ、堀内を空振り三振に斬り、飛び出した三走・阿部を挟殺し無失点で切り抜けた。
3回に楽天打線を3者凡退に仕留めると6回まで88球を投げ得点を許さず。西口監督は7—0となった7回に継投を選択。高橋光に代え2番手に羽田をマウンドに送った。8回に3番手・田村が1点を失ったが継投でリードを守り抜いた。
打線は初回に渡部聖が先制打、2回には児玉が適時打、4回に2死から西川、長谷川に適時打が飛び出すなど6回までに11安打7得点と高橋光の勝利を強力に後押し。チームは投打がガッチリとかみ合い3連勝で借金完済の12勝12敗とした。
昨季、高橋光は15試合に登板したが0勝11敗と未勝利。今季はこれまで3月30日の日本ハム戦(ベルーナD)、4月8日ロッテ戦(ベルーナD)、15日オリックス戦(京セラD)、22日ロッテ戦(ZOZOマリン)の4試合に登板。前回登板のロッテ戦では6回6安打1失点(自責0)と好投を見せたが、味方の援護がなく白星をつかむことはできなかった。