リカルドとフェルスタッペン両者に戒告処分。同士討ちに首脳陣激怒も、チームオーダー発令は否定

2018年4月30日(月)11時10分 AUTOSPORT web

 レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは、F1アゼルバイジャンGPの決勝中にクラッシュしたことについて審議された結果、両者に原因があったとして、それぞれ戒告処分を受けた。


 レースを通して激しいバトルを繰り広げていたふたりは、終盤、前を行くフェルスタッペンをリカルドが抜こうとした際についに接触、2台ともその場でリタイアする結果になった。


 スチュワードはリカルドとフェルスタッペン、チーム代表から話を聞いた結果、接触の原因は両者にあると判断した。


 フェルスタッペンは小さな動きではあったものの、リカルドの目の前で2回動いており、リカルドは、オーバーテイクのために左に寄ったのが遅かったと認めているという。


 スチュワードは「インシデントの発端となったのは33号車(フェルスタッペン)の動きであるが、3号車のドライバー(リカルド)もインシデントの一因を担っていた」と判断、「スチュワードのヒアリングにおいて、両ドライバーはそれぞれのインシデントの誘因となった行動について後悔の念を示している」とも述べている。これに基づき、スチュワードはふたりに戒告処分を科した。


 チーム代表クリスチャン・ホーナーも、ふたりともに責任があるとの考えを示し、リカルドとフェルスタッペンにファクトリーまで出向いて全スタッフに謝罪するよう指示した。ふたりはすでに正式にチームに対する謝罪のコメントを発表している。


 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコも、ホーナー同様、ふたりに対して怒りを示している。


「ふたりが自由に戦うことを許してきたのに、ああいうことをした。信じられない。ふたりとも悪い」とマルコ。


「2台のレーシングアクシデントで、どちらかがより悪いということはない」


「我々のチームにはナンバー1もナンバー2もない。だがドライバーたちには責任を持ってもらいたい」


 ホーナーは、今後もチームオーダーは出さず、これまでどおりふたりをコース上で戦わせるつもりであるが、チームの利益を考えて行動するようにと釘を差している。


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