「次の登板は問題ない」足がつって6回緊急降板のカブス・今永「5回につりそうな感覚あった」
2025年4月30日(水)11時35分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ パイレーツ0—9カブス(2025年4月29日 ピッツバーグ)
カブスの今永昇太投手(31)が敵地パイレーツ戦に先発し、6回途中降板も5回0/3を87球、6安打1四球3三振無失点で今季3勝目を挙げた。ナ・リーグ中地区首位のチームは鈴木誠也外野手(30)の7号2ランなど4本塁打で9—0と快勝し、連敗を2で止めた。
今永は4—0の6回に先頭打者の3番・マカチェンに左中間二塁打を浴びた。カウンセル監督らがマウンドへ集まると、足を気にして顔をしかめ、ダッグアウトへ下がった。降板の理由は「両足のけいれん」によるもので、今永は自ら交代を申し出たことを明かした。地元放送局「マーキースポーツ」のインタビューで「5回を抑えたあとに少しつりそうな感覚があって、6回に完全につってしまった。いろんな連鎖で体の他の箇所がつる前に自分で声を挙げました」と説明した。
過去にも「湿度が高かったり汗をかいたり、それで自分のパフォーマンスが悪くないときに何度かこうなった経験がある」という。「幸い体の他への広がりはない。無理してよくなかった経験があったので、次を見据えて自分で言えたので、次の登板は問題ないと思います」とローテーションどおりの先発は可能と強調した。試合前、カウンセル監督から「これからの日程がタイトで厳しい戦いになる」と言われていたこともあり、「長いイニングを投げたい気持ちはあったが、ローテに穴を空けることが一番迷惑がかかる」と降板を決断した経緯を口にした。
雨のため試合は約20分遅れでスタート。今永は2回以降、毎回安打を許し、5回には2死から下位打線に連打を浴び、さらにこの試合初の四球を与えて満塁のピンチを迎えた。しかし、2番・レイノルズにスプリット3連発で最後は見逃しの3球三振に仕留めた。3本塁打を浴びて6回途中降板した前回のドジャース戦(22日)後は「高めの真っすぐを投げ続けることに取り組んできた」と明かし、87球中56球がストライク、4回までにフライアウト7つで無失点の投球内容を「結果が出せてうれしい」と自己評価した。
打線は4回、2死から3番・鈴木がチーム初安打となる中堅左への二塁打で出塁。4番・ケリーの7号2ランで先制した。5回にも7番・クローアームストロングが6号2ラン、7回には1点を追加した後に鈴木が右中間へ出場6試合ぶり、右手首痛による2度目の欠場から復帰後初となる飛距離396フィート(約120.7メートル)の特大7号2ラン。8回にも8番・スワンソンの左越え5号ソロで1点を加えると、9回には鈴木の左中間三塁打からダメ押し点を挙げて快勝した。