ソフトバンク・山川 先制弾“空砲”逆転負けも 「山ほど経験してますよ。やるべきことをやるしかない」

2025年4月30日(水)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク1-2日本ハム(2025年4月29日 みずほペイペイ)

 ソフトバンクの山川穂高内野手(33)が29日、日本ハム戦の2回に13試合、51打席ぶりとなる5号ソロを放った。先頭打者で難敵・伊藤が初球に投じた直球を強振。リーグトップに並ぶ左翼席への豪快な一発で先制したが、チームは逆転負けした。9連戦の初戦を白星で飾れず、今季4度目の3連敗でワースタイ借金5。周東佑京内野手(29)ら離脱者続出の悪い流れを断ち切るべく、主砲の再爆発に期待が懸かる。

 バットを投げ、軽くスキップするように駆け出した。久しぶりの感触。山川が左翼席へ文句なしのアーチを描いた。

 「大海(伊藤)は球が速いんでね。いい打席でしたし、良かった。プロとは自分の打つべき球を打ってできることを最大限やるもの。時間はかかったけれど、これで良くなればいいな」

 0—0の2回先頭で日本ハム先発・伊藤の初球150キロ直球をかち上げ、打球はスタンド中段まで伸びた。リーグトップタイの5号ソロ。2本塁打した11日のロッテ戦以来13試合ぶり、実に51打席ぶりに山川らしさが出た先制弾だった。本拠地では今季1号を放った6日の西武戦以来の一発。ベンチ前では両手の人さし指を突き上げて少しためてから「どすこーい!」とシャウトした。

 修正点を意識して打席に臨んだ。「打つポイントが近すぎたので球が来てもずれていた。いいポイントで連動(して球を捉える)するにあたってちょっと近かった」。第1打席、その初球から実践し、きっちりと結果を出した。

 陰の努力も実った一発だ。この9連戦が始まる前日の28日にみずほペイペイドームを訪れて、室内で打ち込んだ。27日の楽天戦で12試合ぶりマルチ安打など4出塁した感覚を体に染みこませた。「何連戦とか関係ない。僕にオン、オフはない。一夜あれば、うまくなる。練習、技術しかないんで」。4番の意地、責任感でもあった。

 主力に故障者が相次ぎ、この日は周東が離脱した。開幕から先発に名を連ねているのは山川だけだ。「出続けることが大事なので。僕だって試合前にトレーナーさんが家に来て1、2時間いろいろやってますよ」。万全ではないが、4番を張り続ける。

 だが、チームは2試合続けて延長戦で敗れて3連敗。小久保監督は「今日は1—0の試合やったね」と逃げ切り失敗を悔しがった。勝ちきれない状況は続いているが、山川は「こんな時は山ほど経験してますよ。自分がどっしりと成績を出していくこと。本塁打や打点を稼げば勝つ確率は上がる。やるべきことをやる。それしかないんですよ」と切り替え、次こそ勝利へ導くと気概を示した。(井上 満夫)

スポーツニッポン

「ソフトバンク」をもっと詳しく

「ソフトバンク」のニュース

「ソフトバンク」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ