日本ハム・山崎福也 通算50勝!節目の今季1勝も「全然、気にしてなかった...」
2025年5月1日(木)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム6—1ソフトバンク(2025年4月30日 みずほペイペイD)
チームもファンも、みんなが待っていた。試合後、日本ハム・山崎に、ようやく笑顔が咲いた。開幕から4試合目の先発でつかんだ今季初白星に胸をなで下ろした。
「4試合目は少し遅かったなという感じ。でも、勝ちが付いたので良かった」
試合前まで防御率1・86と状態は悪くない。だから、要所で踏ん張った。4回は味方の失策が絡んで1失点したが、なお1死一、二塁で嶺井を三ゴロ併殺。5回3安打1失点の好投。通算50勝目の節目にもなり「全然、気にしてなかった…。200勝を目指して頑張ります」と笑った。
9月9日生まれの左腕。もう一つの“誕生日”から初勝利でもあった。中学3年だった08年3月21日。脳腫瘍を患い、北大病院で大手術を受けた日だ。今年の同日には、母から「17回目の“誕生日”だね」と粋なメッセージを受け取り「母親は(当時は)つらかったと思うけど、僕はスタンプを1個返しただけ」と照れ笑いを浮かべたが、山崎家にとっては特別な日だ。
2連勝で3カードぶりの勝ち越しとなり、新庄監督も「山崎君、まず1勝。ここから乗っていけると思うので、期待しましょう」と拍手をしながら称えた。命を救われた北海道のチームで、移籍2年目もリーグ優勝&日本一のために腕を振る。(田中 健人)