千賀滉大 ウイルス感染で点滴打って強行登板も今季2敗目「決して良くはないけど上がると決めた以上は...」
2025年5月2日(金)10時25分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ メッツ2—4ダイヤモンドバックス(2025年5月1日 ニューヨーク)
メッツの千賀滉大投手(32)が1日(日本時間2日)、本拠で行われたダイヤモンドバックス戦に先発したが、4回5安打1失点で今季2敗目を喫した。試合後、カルロス・メンドサ監督(45)は千賀がチーム内で流行しているウイルスに感染し、試合前に点滴を打っての強行登板だったことを明かした。
メンドサ監督は「彼も同じウイルスに感染した選手の1人です。数日前はブルペン投球ができるかどうか分からなかった。結局、点滴を受けてブルペン投球を終え、帰宅させました。昨日はだいぶ良くなりましたが、昨日まで登板できるか分からなかった。彼は来て、“明日は大丈夫だ”と言った。今日は点滴を受け、持てる力を発揮してくれた」と登板までの経緯を明かした。試合後に取材に応じた千賀は「決して良くはないですけど、マウンドに上がると決めた以上は先発の仕事として6イニングくらいはいきたかった」と言い訳はしなかった。
初回、先頭のキャロルに左前にポトリと落ちる安打を許した。だが、続くペルドモを81・2マイル(約130・7キロ)のフォークで空振り三振。さらに3番・スミスの打席で二盗を試みた一走・キャロルを捕手・トーレンスがキッチリ刺して2死に。そして、スミスも82・6マイル(約132・9キロ)のフォークで空振り三振に斬って落とした。2回は簡単に2死を奪った後、6番・グリエルからまたも83・1マイル(約133・7キロ)のフォークで空振り三振を奪った。
3回には先頭のトーマスに右前打され、続くタワは空振り三振。だが、9番・ヘレラにも右前打され1死一、三塁のピンチを背負った。ここで千賀がギアを上げる。続くキャロルは95・9マイル(約154・3キロ)速球で空振り三振に。ペルドモを歩かせて場面は2死満塁となったが、3番・スミスを85・7マイル(約137・9キロ)のフォークで空振り三振に斬って、この回も得点を許さなかった。
だが4回、安打と四球などで背負った1死一、二塁のピンチから7番・トーマスに中前適時打されて先制を許した。続くタワへの四球で1死満塁とピンチが拡がったが、ヘレラを三飛、キャロルを左飛に打ち取って、最少の1失点で踏ん張った。だが、この時点で球数は87球。この回限りで無念の降板となった。結局、4回を投げ5安打1失点、6三振、3四球に終わった。
打線はソトが6回に左越え4号ソロ、8回には2打席連発の5号ソロを左中間に運ぶなど一人、気を吐いたが、反撃はその2点のみで、2—8で敗れた。千賀はこの日が6試合目の先発。通算成績は3勝2敗、防御率1・38となった。