【弔辞全文】新間寿さん葬儀で佐山サトル涙「まだ別れたくないです。僕が成功するまで見守って」
2025年4月30日(水)16時33分 スポーツニッポン
4月21日に亡くなった元新日本プロレス専務取締役営業本部長の新間寿さん(享年90)の葬儀・告別式が4月30日、都内でしめやかに営まれた。
新間さんが会長を務めたストロングスタイルプロレスを主宰する佐山サトルが弔辞を読んだ。
「新間さん、悔しいです。新間さん、最後の電話で“佐山、頑張れ!”と新たに応援してくれて。“6月は2人でリングに立つぞ”。新間さんが、こんなに悪いとは知りませんでした。声も出せない状態で、ベッドに寝てる。新間さんのことを聞いて、本当に頑張らなきゃなと」
「この20年間、新間さんと毎日のように会って、(中華料理店の)北京で食事したり、全国いろいろなところを旅して歩いたり。僕に電話を最後にして“温泉に行きたいなあ”という話をして“温泉に行こうぜ”と、そういう約束をしたのに。新間さんが亡くなったときに、絶対に新間さんに会いにいかなくちゃいけないと思って、自宅にお伺いしたときに、なぜか実感が湧かなくて。“佐山、頑張れ!”そう静かに言ってくれてるんだなと思いました。その日からなぜか不思議なんですが、僕、声が出るようになりました」
「新間さんが僕を新日本プロレスに入れてくれて、タイガーマスクとしてデビューさせてくれて。新間さんの過激な仕掛けに、その仕事ぶりは知っていても、若い頃の自分には雲の上の人の状態で、晩年になって新間さんの真の姿を見ることができました。
この20年間、何の仕事でも、“動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとく”こんな言葉がぴったりの新間さんだと思います。全国の皆さんはそう思っているはずです。でも実際の新間さんは、凄く温かく、家族思いで、優しいことは、ここにいらっしゃる皆さんはみんな知っていると思います」
「プロレス愛が非常に強い方でした。新間さんがプロレス愛を語るとき、どうも私があまり反応しないので……、それを毎回、応援してくれていたのは新間さんでした」
「新間さんの温かい、優しい心、プロレスに対する愛情……。今そこで眠っていらっしゃる新間さん、僕もそこに頑張ってみようと思います。愛情を込めて、藤波さんたちと一緒になって、プロレス界を盛り上げていきたいな、そういう心、気持ちになりました」
「新間さん、まだ別れたくないです。僕が成功するまで見守ってください。私たちはやります。あなたが願っていたごとく、そこに集中して頑張っていきたいと思います。また、いつか、その大成功の報告をしたいと思います。今までありがとうございました。新間さん、ありがとうございました」