元稀勢の里から「横綱は簡単になれない」と言われた大の里、綱取りは「棚ぼただと思って頑張る」
2025年4月30日(水)19時2分 読売新聞
夏場所への意欲を語る大の里
大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)で2場所連続優勝と横綱昇進を目指す大関大の里(二所ノ関部屋)が30日、両国国技館で記者会見を開いた。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「横綱は簡単になれるものではない」と言われたといい、「近づけるように頑張りたい」と語った。
3度目の優勝を遂げた春場所後には春巡業が故郷の石川県津幡町でも行われ、「疲れが吹っ飛ぶくらいの歓声を頂いたので、また頑張ろうと思った」と英気を養った。能登半島地震の影響で1年遅れで同県七尾市でも巡業が開かれ、「また地元に明るい話題を届けたい」などと思いを述べた。
綱取りのことは「考えないようにしている」と自然体を強調した大の里。「大阪(春場所)もそうでしたけど優勝するって考えたら負けたので、棚からぼた餅じゃないですけど、降ってくるものだと思って頑張りたい」と、肩の力を抜いて横綱昇進がかかる場所に臨む姿勢を示した。