ブラウブリッツ秋田の新スタ計画巡り…沼谷市長に称賛続々「市民の暮らし優先」
2025年5月1日(木)11時20分 FOOTBALL TRIBE

ブラウブリッツ秋田の新スタジアム計画に、鈴木健太知事が前向きな姿勢を見せる一方で、秋田市の沼谷純市長のコメントが話題に。スタジアム建設よりも市民の暮らしを豊かにするための政策を優先する方針を明かしたことに、賛成意見が相次いでいる。
計画を巡っては、穂積志前市長がスタジアム新設を推進していた一方、以前から市や県の建設費の負担割合等を巡り、議論が白熱。そんな中、4月上旬に行われた市長選挙では元県議であり新人の沼谷氏が当選している。
費用削減という観点から、スタジアム新設ではなく改修が最優先との主張を繰り返してきた沼谷市長だが、一部報道によると、市長は4月30日の記者会見で「新設よりも改修の方が安い」とした上で、自治体の財政が市民からの税収により成り立っていることを強調。「ライセンスというのは、民間のプロスポーツ側の今のルール」「市民の皆様の暮らしが優先される」と、ブラウブリッツのクラブライセンスに関わる事項よりも、市民生活に関わる公共サービスを優先する意向を示した。
この市長の発言に、ネット上では称賛のメッセージが多数寄せられている。税金を納めている全市民が公平にサービスを受けることができるような環境づくりを評価したり、秋田市の財政状況を踏まえると、市民の暮らしを優先するが当然との意見も上がっている。
一方でブラウブリッツ秋田を取り巻く状況が厳しくなることが予想されるだけに、クラブの将来を不安視する声も。地元でのJリーグ公式戦開催による経済効果に着目するコメントも散見されている。
沼谷市長のコメントは、サッカー日本代表「森保ジャパン」がFIFAワールドカップなど国際大会で躍進しているとはいえ、日本の国技ではないサッカーが地域社会や文化に根付いていない証拠とも言えそうだ。