丸が不在、坂本戸郷は不調でも…昨年上回る巨人・阿部監督のマネジメント…4月貯金4でフィニッシュ

2025年5月1日(木)5時30分 スポーツ報知

広島に競り勝った巨人ナイン。充実した表情でハイタッチの列を作る(カメラ・小林 泰斗)

◆JERA セ・リーグ 巨人2—0広島(30日・東京ドーム)

 思い通りにいかないことも多々あった。それでも阿部慎之助監督(46)は柔軟なマネジメントでチームを前に進めてきた。3連勝を飾り、15勝11敗1分けの貯金4で3、4月をフィニッシュ。投打で想定外の出来事がありながら、優勝した昨年同時期の13勝12敗3分け貯金1を上回る好スタートを切った。

 「分が悪いところとかいろんなことがあるけど、総合的に貯金があるということはみんなの頑張りだと思う。これをずっと続けていけばたくさんの貯金ができるので。なかなか難しいと思うけど、今月は今月で素晴らしい月になったんじゃないかなと思います」

 投手では開幕投手の戸郷が3戦未勝利で2軍降格したが、山崎、井上らが先発の柱になった。大勢、マルティネスが控えるブルペンは鉄壁。前日29日に2回投げた大勢がベンチ外となったこの日、中川が8回を完璧に抑えて層の厚さを見せた。無理のない運用をしながら新戦力の田中瑛らも奮闘。先制すれば12勝2敗、6回終了時にリードすれば10戦全勝の好成績がリリーフ陣の盤石さを物語る。

 普段から阿部監督は「全員にヒーローになるチャンスがある」と選手に声をかけている。野手は丸が長期離脱、キャベッジも一時故障離脱し、現在はヘルナンデスと坂本が不振で2軍調整中。主力に誤算が生じる中で中山、笹原、萩尾、荒巻ら多くの若手に出場機会を与えてきた。開幕2軍だった泉口の成長は大収穫。若林との1、2番コンビは存在感が光る。全試合スタメン出場の吉川、岡本、甲斐を中心に27試合で23通りの打順を組んできた。

 阪神に球団77年ぶりの開幕5戦5敗など苦しいこともあったが、結束して乗り越えてきた。9連戦は2連勝スタート。「とにかく一戦必勝で。また明日切り替えてやっていきます」。さあ5月。2年目の阿部巨人は着実に成長して力をつけている。(片岡 優帆)

◆ 陸、もっと上を目指して…阿部監督に聞く

 —投手戦だった。

 「大瀬良くんも素晴らしい投球で攻めあぐねた。本当に投手戦で1点勝負だなと思って見ていた」

 —山崎は開幕35イニング無失点のセ・リーグ新記録。

 「素晴らしい記録。なかなかできるものじゃないので。いつかは点取られますから。そうなった時にどうするか、本人がどう切り替えられるか。ゼロをずっと続けるのはなかなか難しいことなのでね」

 —一塁でスタメン起用した増田陸が決勝打。

 「なんか大城さんが全然合ってなかったので昨日。思い切って増田陸を使ってみようと思った。素晴らしい一打。ファームの時からずっと頑張っているのは見ていたので。こういう時に打てて、たぶん練習してて良かったなって思えたんじゃないですか。もっと上を目指してやってほしい」

スポーツ報知

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