29戦目で待望1号のマンシー「少し感情的になったよ」ベンチで大谷翔平らが大喜びで出迎え 不振脱出に光
2025年5月1日(木)8時54分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース12—7マーリンズ(2025年4月30日 ロサンゼルス)
ドジャースのマックス・マンシー内野手(34)が30日(日本時間1日)、本拠でのマーリンズ戦に「6番・三塁」で先発出場。初回に今季1号となる先制ソロを放つと、7回には通算9本目、2年ぶりとなる三塁打も放ち、チームの5連勝に貢献した。
マンシーは試合前までの打率が28試合で.180で0本塁打4打点。得点圏打率も.105で、守備でもここまで4失策と攻守で精彩を欠いていた。この日は初回に中越えに今季初本塁打を放つと、マンシーは一塁ベースを回って両手を叩いて喜び、大谷やフリーマンらベンチのナインも苦しみから解放されたマンシーの一発に大喜びだった。7回は右翼へ高々と打ち上げた打球が太陽と重なり、マーリンズの右翼ストワーズが捕球できずに右翼フェンス手前でポトリ。その間にマンシーが三塁まで進んだ。
今季のここまでの打席を振り返り「ホームランは出ていませんが、スイングの感じはどんどん良くなっている実感があった。進歩している途中。今日みたいな日をきっかけにしていけたら」と復調を誓った。
試合前に何かつかんだ瞬間があったかと問われると「ただ、何度も自分の打席やスイングを見返している。打席の質自体は悪くないけど、ボールが前に飛んでいない。なぜ飛ばないのかを探るために、細かいメカニクスを少しずつ調整していて、だんだん良くなっているとは思う」と自身の状態を説明した。
精彩を欠いていたここまでの心境について「簡単ではなかった。僕にとっても、家族にとっても。ロサンゼルスでプレーするのは楽なことではない。でも、それは同時に特権でもある。このプレッシャーの中でプレーできるのは名誉なことで、自分はそういう環境でこそ力を発揮してきた。でも、それが楽だというわけではない。この1カ月は、家族にとっても自分にとっても本当に厳しかったです」と打ち明けた。
ベンチでチームメートが大喜びだったことには「本当に大きな意味があった。少し感情的になったよ。このクラブハウスは非常に結束が強いし、みんなお互いを思いやっている。そして、何より勝ちたいという思いが共有されている。だからこそ、全員が貢献しなければいけないという意識がある。そういった中で、あんなふうに迎えられるのは本当に最高の気分でした」と笑顔で振り返った。