阪神・藤川監督 痛恨同一カード3連敗で踏ん張りどころ「来たな、という感じですね。やっていきますよ」

2025年5月2日(金)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神2-3中日(2025年5月1日 バンテリンD)

 阪神は最後まで、あと一本が出なかった。1点劣勢の9回。2死からマルテを攻めて森下の四球と佐藤輝の中前打などで二、三塁と一打逆転の好機をつくったが、大山が遊ゴロに倒れた。敵地バンテリンドームで同一カード3連敗を喫した。

 ただ、藤川監督は、フラストレーションを吐き出すことなく、苦しいチーム状況を冷静に受け止めた。

 「ペナントレースですから、今はそういう(かみ合わない)時期に差し掛かってるというふうに、ゲームの途中あたりから見てました」

 これまで欲しい所で得点できていた打線が湿り始めている。4回2死一塁で坂本の右中間への適時二塁打で先制。5回には佐藤輝が同点の10号ソロを放ったが、試合全体を見れば得点機は再三訪れた。近本が3度の得点圏で凡退するなど、相手の粘り強い投球の前に残塁の山を築いた。

 投打がかみ合わず、流れは次第に中日に傾いていく。象徴的だったのは同点の5回。2死一、三塁から重盗を仕掛けられ、二塁手前で一塁へ引き返した上林に遊撃手・小幡がタッチする直前に三塁走者・岡林に本塁生還を許した。

 文字通り“タッチの差”で決勝点を奪われた形。指揮官は「(終盤ではなく)5回ですからね。まだまだ展開的にはというところ。作戦自体は特に問題があったとは全く考えていない」と敗因にはせず。田中内野守備走塁コーチも「ミスがあったとかはない。チームとして動いていること」と説明した。

 とはいえ、チームは6連勝の反動かのように今季ワーストの4連敗。最初の踏ん張りどころがやってきたことは間違いない。近本は「打つだけなので。それ以上何もない」と雪辱を宣言。藤川監督はきょう2日からヤクルトを迎える甲子園での3連戦へ目を向けた。

 「(踏ん張りどころが)来たな、という感じですね。やっていきますよ」。今季最初の正念場を、チーム一丸で乗り切ってみせる。(遠藤 礼)

スポーツニッポン

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