小林夢果が暫定首位「タケノコ100個取っちゃった」前戦で号泣も気分転換で好発進

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　◇女子ゴルフツアー　パナソニック・オープン第1日（2025年5月2日　千葉県　浜野GC＝6751ヤード、パー72）

　第1ラウンドは悪天候による2度目の中断を経て、降雨によるコースコンディショ不良のためサスペンデッドとなり、69人が競技を終了できなかった。ツアー未勝利の小林夢果（21＝ヨコハマタイヤジャパン）が4アンダー、1ボギーの69で回り、暫定首位に立った。

　横殴りの雨の中、最終18番をパーで終えた小林の顔に笑みが浮かんだ。「雨の中、伸ばし合いはないので、耐えれば順位が上がると考えていた。後半は耐えるゴルフだったけど、その中でもちゃんとバーディーが取れたので良かった」。

　天候が比較的穏やかだった前半2バーディーを奪い、11番では2メートルにつけて3アンダーまで伸ばした。13番で1度目の中断。2時間弱の中断を経て再開したものの徐々に風雨は強くなった。「16、17、18番は結構やばかった。風が強いので、流されないように低い球で“乗ればいいや”という考えでやった」。

　18番パー3は実測183ヤードで、左から強風が吹き付けるタフな条件だったが「普段なら6Iだけど」4Uを握り低い球で7メートルにつけて2パットに収めた。サスペンデッド前に18ホールを回り終えて「この雨の中、アンダーで回れたのが1番嬉しい」と息をついた。

　2週前のKKT杯バンテリン・レディースで悔しい思いを味わった。2位で臨んだ最終ラウンド。佐久間朱莉と首位に並んで迎えた14番で痛恨のダブルボギーを叩いて初優勝を逃した。ホールアウト後は号泣した。

　試合のなかった前週は休養に専念した。「（惜敗を）忘れるため、お家の近くにタケノコ掘りに行った。100個くらい取っちゃった。周りの人に配ったりした」。知人がやっているのを見て、4月から「暇があれば掘っている」という意外な趣味で気分転換も済ませて今週を迎えた。

　同じ尾崎将司門下生の活躍が続いている。KKT杯バンテリン・レディースの佐久間に続いて前週のシェブロン選手権では西郷真央が米ツアー初優勝、メジャー制覇の快挙を成し遂げた。小林は「凄いなと思った。（師匠の尾崎が）喜んでくれるようなプレーができればいい。あと2日全力で頑張る」と力を込めた。