ソフトバンク4軍 今季初戦は惜敗 大越基監督は初陣飾れずも褒めた2つのプレー「彼らはプロなので」
2025年5月3日(土)19時41分 スポーツニッポン
◇九州アジアリーグ ソフトバンク4軍1—3九州・火の国(2025年5月3日 リブワーク藤崎台)
ソフトバンクの4軍が今季初戦に臨み、1—3で敗れた。現役時代はダイエーで俊足強肩を武器に活躍し、昨年まで早鞆(山口)で教壇に立っていた大越基監督(53)は初陣を飾れなかった。それでも「選手のいいところを見ようと思ってベンチに入った。随所にあった」と明るい表情で話した。
具体的に挙げた2つの場面を振り返る。1—3とリードが広がった8回2死一、二塁で4番手の星野が1番打者に四球を出してピンチが広がった。ベンチサイドはタイムを一度使っているため、間が欲しい場面だった。「誰か野手行ってくれないかなと思ったんですけど、(途中出場の)中沢が(自発的に)行ってくれたんですよ」とにっこり。試合後のミーティングで褒めたという。結果的に星野は次の打者を抑えてこれ以上の追加点は防いだ。
もう一つは攻撃の部分だ。8回2死から安打を放った藤野がこの日2個目となる盗塁を決めた。「走って欲しいならサインを出せばいいんですけど、サインを出さずに走って欲しいと思っている状態で走ってくれた」とこれも称えた。
「褒めることしかしないようにします」と笑みを浮かべた。理由を続けた。「高校生じゃないので。彼らはプロなので。(ベンチサイドが思う)いいことをいっぱい発信して褒められると続けるじゃないですか。褒められると自分もやろうと思う。いい組織をつくっていきたい」と若鷹の背中を押していく。