ソフトバンクが最下位脱出!!今季初の同一カード3連勝 2年目の大砲候補、広瀬隆が決勝打

2025年5月5日(月)6時6分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク5—3ロッテ(2025年5月4日 みずほペイペイD)

 野球漬けで鍛えた男が決めた。ソフトバンクの広瀬隆太内野手(24)が4日、ロッテ戦で決勝タイムリーを放った。栗原陵矢内野手(28)が試合前に首の張りを訴え、「9番・三塁」で急きょスタメン出場。この9連戦中には親子ゲームを経験してタフになった2年目の大砲候補が、3—3の6回に勝ち越し打を右前へしぶとく運んだ。チームは今季初の同一カード3連勝で最下位から脱出した。

 故障者続出でチームは苦しい状況だが、飛躍を期す24歳にとっては好機だ。決勝打の活躍でお立ち台に上がった広瀬隆は「まだ僕はチームの勝利とかというよりは、自分の地位を確立することが大事。常にチャンスだと思ってプレーしています」と、さらなるアピールに向けた思いを口にした。

 試合前練習中に栗原が首の張りを訴え、急きょ「9番・三塁」でのスタメン出場が決まった。3—3の同点に追いつかれた直後の6回1死二塁。「最近バッティングの調子が良くなかった。割り切って集中することだけを意識しました。何とか1本出れば変わるかなと思った」。小野の内角直球を詰まりながらも右前へ運ぶ勝ち越しタイムリー。塁上で右手を突き上げた。

 4月5日に1軍昇格し、同9日のオリックス戦から15試合連続で先発出場した。だが、守備での失策が目立って出番が減った。打撃も直近の出場5試合で15打数1安打。29日〜今月1日の日本ハム3連戦中には昼にウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)に出場してから、ナイターの1軍に合流する日々を送っていた。

 小久保監督は2軍を指揮した経験から1軍選手が若手の出番を奪う「親子ゲーム」は廃止する方針だった。それでも広瀬隆の成長のために方針転換。「昼も夜もヘロヘロになれよ、と。抜けてきてほしい。刺激も含めて。守備はやればやるほどうまくなる」と奮起を促していた。

 チームは9連戦中だが、広瀬隆は「自分は親子ゲームもあって12連戦になるんですが」とおどけた。笑みを浮かべた2年目のホープは「疲れはありますけど、その疲れの中で一年間戦わないといけない。甘えないようにしたい」ときっぱり。指揮官は「急きょスタメンで決勝タイムリー。そういうことは自分のキャリアの中で自信にして、野球人生を送ってほしい」と言葉に思いを込めた。

 栗原が欠場し、山川らクリーンアップが無安打に終わるも、若手が躍動して今季初の同一カード3連勝。9日ぶりに最下位から脱出した。昨季リーグ王者の逆襲はまだ始まったばかりだ。 (木下 大一)

 H…栗原が試合前練習中に首の痛みを訴えて欠場した。小久保監督は「登録抹消まではいかないと思いますけど、明日、明後日はどうですかね。難しいかもしれない。移動してからの状態を確認して決めます」と説明した。この日は電気治療などを行った。きょう5日の西武戦の出場は、当日の状態を確認して判断する。

スポーツニッポン

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