新生・龍谷大平安が京都国際撃破「このままでは終われない」不祥事乗り越えて8強進出
2025年5月3日(土)16時13分 スポーツニッポン
◇高校野球春季京都大会2次戦1回戦 龍谷大平安1—0京都国際(2025年5月3日 太陽が丘球場)
高校野球の春季京都大会は3日に2次戦1回戦が行われ、龍谷大平安は京都国際を1—0で振り切って8強に進んだ。
最速145キロのエース右腕・臼井夏稀(なつき=3年)が昨夏日本一の強豪から3安打完封勝利を挙げた。
「直球を浮いていたけど、その分変化球でカウントを取ることができた。(川口監督からは)“いつも通り、今できる全力を出しなさい”と言われていました」
3者凡退は初回と9回の2度のみだった。それでもスライダーやスプリットを駆使しながら12奪三振を数えて力投した。
同校は2014年春の選抜優勝などに導いた原田英彦前監督が部員暴行の責任を取って3月2日付で退職。同校OBで97年ドラフト会議でオリックス1位で入団した川口知哉コーチが新監督に就任し、新体制で今大会に臨んでいる。
川口監督は「僕がコーチで来てから京都国際に勝ったことが一度もなかった。京都国際に勝たないと甲子園は見えてこない。このままでは終われないと思っていたので、今日の勝利は自信になったのではないかと思う」と喜んだ。
◇臼井 夏稀(うすい・なつき)2007年(平19)8月13日生まれ、大阪府門真市出身の17歳。小2から畷ウイングスで野球を始めて投手。中学では大阪畷ヤングに所属。龍谷大平安では1年秋に背番号16でベンチ入りし、今春から背番号1。1メートル70、68キロ。右投げ右打ち。