【高校野球】龍谷大平安、昨夏日本一の宿敵・京都国際を5年ぶり撃破 川口知哉新監督「勝ててよかった」

2025年5月4日(日)6時0分 スポーツ報知

龍谷大平安・川口知哉監督

◆春季京都府大会 ▽2次戦1回戦 龍谷大平安1—0京都国際(3日・京都府太陽が丘)

 京都大会は2次戦1回戦が行われ、元オリックスの川口知哉新監督(45)率いる龍谷大平安が、昨夏の甲子園覇者・京都国際を破り8強に進出した。最速145キロ右腕・臼井夏稀(3年)が3安打完封した。京都国際は、エース左腕・西村一毅(3年)が4安打1失点完投も敗れ、今夏の京都大会はノーシードとなった。大阪大会は4回戦16試合が行われ、大阪桐蔭や履正社、大院大高などが16強入り。夏の大阪大会のシード権を獲得した。

 ライバルから奪った5年ぶりの白星に、龍谷大平安ナインが声を張り上げた。両軍計7安打の息詰まる投手戦。4月に就任したばかりの川口監督は「コーチとして来てからずっと負けていたので、このままでは終われないというのがあった。(就任)1回目で勝ててよかった」と、表情を緩ませた。

 「臼井に尽きる」。97年夏の甲子園準V左腕が絶賛した背番号1は、「いつも通りやれば、打たれない自信はあった」と堂々、腕を振った。6四死球を出しながらも、ホームは一度も踏ませず。プロ注目の清水詩太(うた)三塁手(3年)から3つの三振を奪うなど、3安打12Kと圧倒した。

 京都国際には、川口監督がコーチに就任した22年の夏の京都大会決勝で敗戦すると、その後は、2度コールド負けを喫するなど昨夏までに4連敗。ナインは、打倒・京都国際を掲げて一冬を過ごした。

 3月に原田英彦前監督(64)が部員への暴行で退任し、急きょ新体制が敷かれたが、ぶれない目標が選手をまとめた。「ここを倒さないと甲子園は見えてこない。今日の勝ちは自信になったかなと思う」と指揮官。見据えるのは今夏、甲子園歴代最多出場を更新する77度目の聖地。名門の誇りを胸に、“京都の顔”を取り戻す。(瀬川 楓花)

 〇…昨夏の甲子園王者の京都国際が競り負けた。U—18日本代表候補左腕の西村は7回まで3安打11奪三振と力投したが、8回無死満塁に痛恨の暴投で1点を献上。その後も打線はふるわず、小牧憲継監督(41)は「完敗」とうなだれた。ノーシードで挑むことが決まった夏季大会まで、残り約2か月。「考える力、工夫する力が足りていない。それを打開する選手が出てこないと夏は絶対ない」と厳しい表情で振り返った。

スポーツ報知

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