神戸MFパトリッキ「責任感と重圧に勝てる者しかここではプレーできない」MF汰木とともに戦列復帰
2025年5月3日(土)23時55分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第14節 神戸2—0岡山(2025年5月3日 ノエスタ)
4連勝を手にした神戸に頼もしい実力者が戻ってきた。約2週間ぶりに復帰を果たしたMF汰木康也。そして約2カ月半ぶりの出場となったMFジェアン・パトリッキが、1点リードの後半27から揃ってピッチに立った。
「体のフィーリングは良かったし、非常にハングリーな精神状態だった」。パトリッキはファーストプレーでいきなり左足シュート。試合から遠ざかっていたとは思えない瞬発力と速さで沸かせた。昨年11月26日のACLEセントラルコースト戦(ノエスタ)で負傷。復帰戦となった今年2月15日のリーグ浦和戦(ノエスタ)でスプリントした際に右太腿裏付近を痛めて再離脱した。「昨年11月、泣きながら担架で運ばれたあの日を忘れたことはない」。敬虔なクリスチャンは試合後には天を仰ぎ、祈りのポーズで感謝した。
4月16日・川崎F戦で脚の負傷により離脱した汰木は、追加点を“演出”。パスは出てこなかったものの後半28分、ファーサイドに走り込んで岡山守備陣の意識を引きつけた。「少し反応が遅い部分はあったが、順調に来ている」。攻撃のアクセントとしてしっかり存在感を示した。
パトリッキが「このユニフォームを着て戦う責任感と、常に勝利を課せられる重圧に勝てる者しかここではプレーできない」と言えば、汰木は「試合でしか上がらないコンディションはある。きょう出場したことで、次の試合はさらに状態が上がると思う」と次戦・C大阪戦を見据えた。FW武藤嘉紀の状態は気掛かりだが、タイプの違うサイドアタッカーたちの帰還が、王者にさらなる厚みをもたらす。