ドジャースの佐々木朗希がメジャー初勝利目指して今季7度目の先発へ…過去の登板を振り返る
2025年5月3日(土)17時0分 読売新聞
佐々木朗希の今季成績
米大リーグ・ドジャースの佐々木朗希は、3日(日本時間4日午前8時15分開始)に敵地で行われる予定のブレーブス戦でメジャー初勝利を目指し、今季7度目の先発マウンドに立つ。現在まで6試合に先発して0勝1敗。25回3分の1を投げて被安打18、19四死球、20奪三振で防御率は3・55の内容だ。メジャー1年目、当初は制球に苦しむ姿も見られたが、試合を重ねて安定度も増し、手ごたえも感じつつある。
メジャーデビューは東京でカブスと対戦した3月19日の開幕シリーズ第2戦。立ち上がりから100マイル(約160キロ)の速球を連発したが、制球を乱して3回を1安打、3三振、5四球、1失点。ピッチクロック(投球間の制限時間)違反に、2盗塁も許すなど、「ほろ苦」デビューとなった。
2度目の登板でドジャースタジアムデビューとなった29日(同30日)のタイガース戦でも、2試合連続の押し出し四球を与えるなど1回3分の2を3安打2失点、4四球で本人は「シンプルに技術不足」と語った。
だが、徐々にイニングは増えていった。3度目先発となった4月5日(同6日)の敵地でのフィリーズ戦ではチームが2−1とリードして迎えた五回に四球とヒットで無死一、二塁のピンチを招いて降板。メジャー初勝利こそお預けとなったが、過去2度の登板に比べて制球が改善。着実に成長している姿を見せた。
4度目の先発マウンドとなった12日(同13日)のカブス戦では初めて5回を投げ切り、球数も81球まで伸ばしたが、4番マイケル・ブッシュにメジャー初被弾を許すなど4安打1失点。0−16と大敗した味方打線の援護にも恵まれずに初黒星となったが「段階的には、いい方向に行っている。ここが最低限になるように頑張らないと」と話した。
そして、5度目登板は19日(同20日)のレンジャーズ戦。自己最長の6回を投げて2安打2失点、4奪三振、3四球と好投。初めてクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を達成し、勝利投手の権利を持って降板したが、チームは九回にサヨナラ負けでメジャー初勝利はならなかった。このあたり、佐々木には不運な試合が続いた。
前回の6度目の登板は26日(同27日)の本拠地でのパイレーツ戦。プレーボール直後の一回に先頭打者本塁打を浴び、3−3と同点の六回途中で降板。5イニング以上を投げるのは3試合連続となり、球数93球もメジャー移籍後最多となった。
登板した6試合すべてで失点しているものの、4月の4試合に限れば防御率は3・05で、ロバーツ監督も19日の登板後に「登板するたびに自信がついてきているのがわかる」と評価している。ドジャースは2日(同3日)からロードで今季最長となる10連戦を戦っているが、新加入の左腕、ブレーク・スネルや右腕のタイラー・グラスノーなど投手陣に故障者が相次ぎ、佐々木と、今季4勝の山本由伸の2人の投手への期待度は高まっている。(デジタル編集部)