「いまいち印象が残らなかった」髙橋尚成氏が佐々木朗希のストレートに言及「理由は使い方」…さらなる活躍期待も
2025年5月4日(日)23時15分 スポーツ報知
◆米大リーグ ブレーブス3—10ドジャース(3日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
メジャー初勝利を挙げた佐々木だが、まだまだ圧倒的な投球ができる。この日はいまいちストレートの印象が残らなかった。98球中、直球は53球。割合が54%になったのにもかかわらずだ。理由は使い方にあると思う。
真っすぐと変化球を交互に投げたり、変化球、変化球と入って直球を見せるのではなく、初球から真っすぐを3、4球続けるとか荒々しく攻める。点差が開いた4、5回に直球を続ける場面も目立ってきたが、それを序盤に実行して相手打者に真っすぐの印象を植え付けること。そうしていかないと変化球のマークは薄れていかず、仕留められなくなって球数も増えてしまう。
日本で朗希のイメージはと言えば、誰もが160キロ超のストレートと言うのではないだろうか。この日は最速97マイル(約156キロ)で、昨季あたりから球速が落ちていることを本人も気にしているのか、どうしても変化球でかわそうとしているように映る。変化球に頼るのはまだまだ後でいい。あれだけの真っすぐを持っているのにもったいない。真骨頂はここからという段階でつかんだメジャー初白星を、いいきっかけにしてほしい。(野球評論家・髙橋 尚成)