ベガスに衝撃を与えた...カルデナス「作戦通り」ダウンに陣営「素晴らしかった」試合中に笑顔だった理由とは

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　◇プロボクシング　世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ　統一王者井上尚弥(大橋)＜12回戦＞WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)（2025年5月4日　米ネバダ州ラスベガス　T−モバイル・アリーナ）

　世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（32＝大橋）が21年6月以来、4年ぶり3度目のラスベガス凱旋を逆転KO勝利で飾った。挑戦者のWBA同級1位ラモン・カルデナス（29＝メキシコ）を8回45秒TKOで破り、プロデビューから30連勝で4団体王座4度目の防衛に成功。世界戦通算23KO勝利は伝説のヘビー級王者ジョー・ルイス（米国）の記録を約77年ぶりに更新する歴代最多で、世界戦25連勝は元世界3階級制覇王者フリオ・セサール・チャベス（メキシコ）らに並び歴代3位となった。

　「私たちのゲームプランは素晴らしかった」

　伏兵がラスベガスに衝撃を与えた。2R終了間際にカルデナスがカウンターの左フックで尚弥から先制ダウンを奪った。試合後に陣営の作戦通りだったと明かした。「ネリ戦の映像を見ていた」と1年前の井上尚弥VSルイス・ネリの試合から作戦を組み立てたと説明した

　ダウンを奪ってもカルデナスは下がらなかった。しかし、5R以降は尚弥のボディーに防戦気味になり、7Rについにダウン。そして8Rには尚弥の猛攻に屈してTKO負けを喫した。

　試合中には被弾しながらも笑顔を見せながら戦い続けたカルデナス。「私はボクシングが大好きです。ボクシングが好きで、リングにいるのが好きです。人々にショーを見せるのが好きです。結局のところ、皆さんは良いショーを見に来たのです。だから私はそれが大好きで、楽しんでいます。ただ戦うのが楽しいんです。戦っていることを楽しんでいます。そして、その瞬間を楽しんでいました」と敗戦という結果でも楽しそうに明かした。