DeNA・バウアーのNPB初完封をアシスト 相棒から手書きの巨人打線攻略メモ

2025年5月4日(日)5時45分 スポーツ報知

完封勝利の瞬間、喜ぶバウアー(カメラ・小林 泰斗)

◆JERA セ・リーグ DeNA1ー0巨人(3日・横浜)

 待望の先制点を奪った8回裏の攻撃が終わると、DeNA・三浦大輔監督(51)がベンチを出た。でも、ブルペンの扉は開かない。野手の交代だけを告げた指揮官の脇を、トレバー・バウアー投手(34)が最後のマウンドに向け軽快に駆け抜けていった。

 満員のハマスタを揺らすバウアーコールに「勇気を与えてもらった」。中4日の予定が雨でスライド。フル充電でスタミナも残っていた。1死から走者を許したが、キャベッジを中飛。吉川を左飛。どちらも独特の軌道を描くナックルカーブで打ち取った。

 122球、6安打7奪三振で9つのゼロを重ねた。2季ぶりのNPB復帰で、通算24試合目にして初めての完封勝利。「メジャーではおそらく7回で降板だけど、先発した試合は必ず完投するつもりで臨んでいるし、沢村賞の項目(選考基準)の1つでもあるからよかった」と、目標に掲げるサイ・ヤング賞との“日米2冠”への前進を喜んだ。

 勝利の雄たけびをあげると、3度の盗塁阻止と決勝犠飛でサポートしてくれた捕手の松尾と熱いハグをかわした。巨人とは過去2戦2敗。試合前に手書きの打線攻略メモを用意してくれた14歳年下の女房役を「積極的にコミュニケーションをとってくれる。自分が20歳の頃はシャイで誰とも話せなかった」とリスペクト。5回に岡本の“二塁打”をリプレー検証で覆した二塁手・牧のタッチにも「素晴らしいプレー」と、バックへの感謝の言葉を並べた。

 試合後の会見には、自身の顔写真が付いたてるてる坊主を首から下げて登場。「マイフレンド。ロッカーに飾って、次の登板も雨が降らないことを祈るよ」。極寒にノーゲーム、中止とずぶ濡れ続きだった“雨男”が、五月晴れの下でつかんだ爽快な白星。快進撃のきっかけになりそうだ。(星野 和明)

 【記録メモ】 バウアー(D)が自身初の完封勝利。この日はスコア1—0の完封。外国人投手の1—0完封は、23年8月20日・中日戦のサイスニード(ヤ)以来だ。球団で1—0完封は、19年8月18日・広島戦の今永昇太以来になるが、球団助っ人では、02年8月8日のバワーズ、09年10月2日のランドルフに次いで3人目。3人とも巨人戦でマークしている。

スポーツ報知

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