【ユニコーンS】開業2か月弱で重賞初挑戦V!37歳新人トレーナー喜び爆発「ジョッキーと馬が頑張ってくれた」
2025年5月4日(日)6時30分 スポーツ報知
吉村を背に重賞初挑戦Vを決めたカナルビーグル
◆第30回ユニコーンS・G3(5月3日、京都競馬場・ダート1900メートル、稍重)
第30回ユニコーンS・G3(京都)は、3番人気のカナルビーグル(吉村)が3/4馬身差で後続を封じ、3月開業の佐藤悠太調教師=栗東=は自身の37歳の誕生日に重賞初挑戦Vを飾った。
若きトレーナーの笑顔がはじけた。カナルビーグルの馬上で、ガッツポーズする吉村を出迎えた佐藤悠調教師も喜びを爆発させた。今年3月に新規開業し、厩舎初勝利をマークした思い入れの深い一頭と2か月弱でつかんだ重賞初挑戦V。偶然にも37度目の誕生日だった。「ジョッキーと馬が頑張ってくれた。おととい(1日)が担当者(渋谷厩務員)さんの誕生日だったので、お祝いできて良かった」とスタッフをねぎらった。
吉村の手綱さばきも光った。発馬を決めると道中は好位を追走。4角で外に出そうとしたが、厳しいとみるや内に切り替え、力強い末脚を引き出した。「この馬で(厩舎)初勝利を届けられて、(重賞)初勝利を挙げられて良かった」と笑顔。来週のNHKマイルC(11日、東京)にランスオブカオスで参戦する2年目の若武者。自身のG1初制覇へ、弾みのつく重賞2勝目となった。
優先出走権を得た東京ダービー(6月11日、大井・ダート2000メートル)への出走は未定だが、成長の余地を残すリアルスティール産駒。出世レースを制した過去のG1馬のように、さらなる飛躍を遂げる。(戸田 和彦)
カナルビーグル 父リアルスティール、母ソブラドラインク(父インクルード)。栗東・佐藤悠太厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は5戦3勝。総獲得賞金は5398万3000円。重賞初勝利。馬主は(有)キャロットファーム。