巨人・岸田 今季初スタメンで274日ぶり弾含む2打点「準備を怠らないように」 甲斐との関係も語る
2025年5月4日(日)18時43分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人3—1DeNA(2025年5月4日 横浜)
巨人の岸田行倫捕手(28)が4日のDeNA戦(横浜)で6番に入り、開幕から30試合目で今季初のスタメンマスク。今季初先発登板となったグリフィンを好リードするとともに274日ぶりとなる今季1号本塁打を含む2安打2打点と活躍し、チームの単独首位浮上に貢献した。
「勝てて良かったというか、今年初めてのスタメンで凄い緊張感のなかで試合挑んだんすけど、結果的にこうやってまずは勝てたことが良かったですし、それにバッティングのほうでもチームに貢献できるバッティングできたんで、引き続き継続していきたい」
2度の登板回避というアクシデントを経て今季初先発となったグリフィンが6回2安打無失点と好投。
昨季もコンビを組んでいた相棒について「岸田は出てない時でもしっかり裏で準備してますし、そういうしっかりとした入念な準備が今日につながったと思います」と陰の努力を称えていたが、岸田本人は「去年もずっと組んでましたし、試合中もちゃんとコミュニケーション取りながら、こっちのペースで試合進めれたかなっていうふうに思うんで、また続けてやっていきたいなと思います」と安どした。
ソフトバンクからFA移籍で加入した甲斐拓也捕手(32)が開幕から29試合連続でスタメンマスクをかぶっていたが、この日は移籍後初のベンチスタート。昨季チーム最多のスタメンマスクだった岸田が今季初の先発出場となった。
すると、1—0で迎えた3回の第2打席で相手先発左腕・東のチェンジアップを中前に適時打。そして、2—0で迎えた6回には東が3ボール1ストライクから投じた5球目、真ん中直球を完璧に捉えて左中間スタンド最前列に叩き込んだ。
岸田の本塁打は昨年8月3日のヤクルト戦(東京D)以来274日ぶり、プロ通算8本目だった。
今季はここまでベンチを温める時間が長かったが、「自分のなかでしっかり準備を怠らないようにというか、出てない時でもただ試合見るんじゃなくて、試合に100%入り込むっていうのは難しいんですけど、しっかり自分も考えながら見て。たまに実戦に出た時に生きてくると思いますし」とした岸田。
グリフィン先発とあって「もしかしたら(自分が先発で)行くっていうのは言われてましたけど、はい」とし、「去年そうやってずっと組んでたんで、グリフィン自体のピッチングっていうのは分かってるつもりですし、そこを今日は試合のなかでいいふうにいったかなと」と振り返った。
昨季はチーム最多のスタメンマスク。4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。昨季は自己最多の88試合に出場しており、その分、スムーズに試合にも入れたのかもしれない。
「なんですかね、なかなか出場機会が少ないんで、去年ああやっていっぱい試合出さしてもらって、経験させてもらってるんで、出た時にしっかりやらないといけないっていうプレッシャーはありますけど、それをいい緊張感に変えてというか、やれてるんで、これからも継続してやっていきたいです」
捕手はレギュラー以外が試合に出るのはどのチームもなかなか難しいポジションだが、「試合前もしっかりミーティングもやりますし、キャッチャー陣でも話したりするんで、そういうのもやっぱり助け合いながらというか、経験豊富な甲斐さんもそうですし、(大城)卓三さんもそうですし、僕は聞かれるというよりはいろいろ聞いたりして、自分に少しでもプラスになるようにっていうふうにやってます」と前向きに取り組んでいる。
甲斐については「試合に入る前の準備もそうですし、試合中のピッチャーのコミュニケーションであったり、そういうのは絶対に怠らないというか、悔いの残らないようにお互いが意識してやってるのは見てるんで、そういうのは自分も勉強させてもらった」と吸収するものも多い。
「あとは、やられるか、こっちがやるかどっちかの勝負だと思うので、そこを腹をくくってやるっていうのは見てて。話聞いてたりしても感じますし、試合中の配球とか見てもそういうのは感じるのでそれはその前のコミュニケーションをしっかり話し合って、こうしようっていうのをしているからこそできる。そういうのをしっかり自分自身もいいところはまねして吸収してやっていきたいと思います」としっかりと話していた。