【RIZIN】皇治“フェラーリ大破”から再起!約30キロ差の元Kー1王者とのみそぎマッチで引き分け
2025年5月4日(日)17時4分 スポーツニッポン
◇RIZIN男祭り 皇治ーシナ・カリミアン(2025年5月4日 東京ドーム)
格闘技イベント「RIZIN男祭り」(東京ドーム)が4日に開催された。第9試合で今年3月に“フェラーリ大破”の当て逃げの疑いで書類送検された皇治(TEAM ONE)が約30キロ差がある元K—1クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)とボクシングルールのグローブハンデマッチで対戦。“みそぎマッチ”となった一戦で3分3Rを戦い抜いて引き分けに終わった。
みそぎマッチとなったこの1戦は、皇治が8オンスグローブ、カリミアンが12オンスグローブのハンデがつけられた。身長も27センチ差と体格差のある一戦は、1Rから相手の攻撃にクリンチで逃げるものの、コーナーに詰められて連打を被弾した。
2Rは1Rよりも足も動いて相手のボディーにパンチを打ち込む場面もあった。しかし相手の強烈なパンチに苦戦した。
最終ラウンドも全力で戦い抜いた。最後は打ち合いの展開で試合終了のゴングが鳴って引き分けに終わった。
試合後にはカリミアン陣営から「アカン。皇治ちゃんルールを守れ!」Tシャツをプレゼントされたが、鼻をかんでリングに落とした。
皇治は昨年12月下旬、東京都世田谷区の路上で高級自動車「フェラーリ」で街路樹などに衝突する事故を起こして立ち去ったとして、道交法違反(事故不申告など)の疑いで、今年3月31日に書類送検となっていた。
その後、自身のYouTubeチャンネルやさまざまなSNSで謝罪。そして23日に自身のXで「RIZIN榊原社長に謝ってきました」と題した動画を投稿。RIZIN榊原CEOに「社長、今回いろいろと申し訳なかったです。迷惑かけました」と頭を下げた。榊原CEOは「やったことに対して責任を取って、また前に向かって前に向かって進んでほしい。皇治が本当に腹が決まるって言うなら…東京ドーム、祭りだし、どうなの?相手とか、ルールにこだわらないんだったら真剣に俺も動くよ」と参戦を促して、マッチメークに動いた。
榊原CEOが用意したのは、元K—1王者のカリミアンだった。「普通に戦ってもみそぎにならない。最後にインパクトを残して話題になるには規格外しかなかった。K-1と相談してシナになりました。物議は醸すと思いますけどみそぎカードとしてこのカードは決定です」と説明した。
皇治は「社長殺す気やね」と苦笑い。そして対戦発表会見では「けじめとしてやりたいことがある。時間ください」と美容師を呼び込んだ。「俺のけじめとして…」とバリカンで“みそぎ”の丸刈り頭になった。
「僕は殴られたことを無視しているので、体重差やダメージとかあるのかな?と思っている。僕は倒れるやつの気が分からない。あれだけフェラーリがボコボコになっても無傷ですからね」とダメージも心配ないと強調し、27.6キロ差のカリミアンを相手に最後まで全力で戦い抜き、引き分けに終わった。