レフェリーストップのタイミングは「正しい判断」「少々早かったように思う」 井上尚弥の8回TKO勝利も米記者から賛否の声

2025年5月5日(月)16時10分 ココカラネクスト

レフェリーが止めたタイミングについて様々な議論がなされている(C)Getty Images

 レフェリーストップのタイミングに賛否が分かれている。

 現地時間5月4日(日本時間5日)、プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、米ラスベガス・T-モバイルアリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に臨み、8回45秒TKO勝ち。衝撃ダウンからの見事な挽回劇で挑戦者を仕留めた。これでプロ戦績は30戦30勝(27KO)だ。

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 2回終盤にカウンター気味の左フックを被弾し、下馬評を考えれば、「まさか」と言えるダウンを喫した井上だが、その後は、落ち着いた試合運びで主導権を握り返していく。7回には、ラッシュの展開から右ショートでダウンを奪取。8回に防戦一方の相手をロープ際で攻め立てると、たまらずレフェリーがストップをかけた。

 しかしカルデナスは、この判断に不服そうな様子。試合後、米メディア『The Athletic』のマイク・コッピンジャー記者は、自身のXを更新し、「(主審を担当した)トーマス・テイラー氏は、ボクシング界屈指のレフェリーだが、試合の激しさを考えると、ストップが少し早かったように思う。カルデナスも納得していない」と呟いている。

 一方で、今回のレフェリーストップを適切な判断として支持したのは、米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のライアン・ソンガリア記者だ。「トーマス・テイラー氏が正しい判断を下し、試合を止める。カルデナスは深刻な打撃を受け、すでに決着がついていた。誰かに重傷を負わせる必要なんかない」と自身の見解を示していた。

 米記者の間でも意見が分かれる形となったが、井上の驚異的な強さと、息をのむような試合展開は、観る者の心を強く揺さぶったに違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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