関学大、2年ぶり甲子園ボウルへ京大に完封勝ち 変化を恐れず「進化」求める
2025年5月5日(月)6時0分 スポーツ報知
ボールを預ける関学大・QB星野太吾(中)
◆大学アメリカンフットボール交流戦 関学大30—0京大(4日・神戸市王子スタジアム)
関学大が京大に完封勝ちした。第2クオーターこそ無得点ながら、4タッチダウンを奪う盤石の試合運びを見せた。それでも、大村和輝監督(53)は「執着心がまだ薄い」と、さらなる向上を求めた。
2023年に史上初の甲子園ボウル6連覇を達成した。しかし、昨季は関西学生1部リーグ開幕前に部員5人の大麻所持、使用疑惑が浮上し、全日本大学選手権は準決勝で敗退。9年ぶりに聖地を踏めなかった。再スタートとなる今季、指揮官は「同じことをやっていても仕方がない。今までの感覚を捨てて、新しいことに挑戦しようとしている」と、覚悟を示した。
米国文化さながら、試合前後にファンが飲食を楽しむ「テールゲートパーティー」の開催や、トラックの荷台に大型モニターを積んだ「ビジョンカー」を使用する施策で観客動員数増加を目指す。また、数値が高い選手と低い選手が組む筋力トレーニングを行うなど、選手たちでプロジェクトチームをつくる新たな取り組みに着手した。
QB星野太吾(だいご、2年)=足立学園=は「主体的に行動して、より一致団結しようと新しくやっている。下級生も主体性を持って。地道ではあるがコツコツやっていく」と星野太。歓喜の12月へ向け、変化を恐れず「進化」を求めている。(森口 登生)