町田DF昌子源 ACLE決勝での川崎の奮闘に「感動した」次戦へ全員主役・全員脇役の精神も説く
2025年5月5日(月)16時53分 スポーツ報知
町田・昌子源
J1町田は5日、東京・町田市内で次戦の京都戦(7日・Gスタ)へ向けた非公開練習を行った。主将の元日本代表DF昌子源は、出場権が確定した来季のACLEについて言及した。
Jリーグに与えられる2025—26シーズンのACLEへの出場枠は3枠。昨季リーグ制覇の神戸と2位の広島は出場が確定していたが、同一国内からは3チームが上限のため、3位の町田は他の日本勢(神戸、川崎、横浜FM)の結果によってはACL2への出場になる可能性が残されていた。しかし、優勝すれば来季の出場権が確定した川崎が、前日に決勝アルアハリ戦(0●2)で敗戦。川崎の出場権獲得の可能性が消滅し、町田がACLEへの切符を獲得した。
昌子は「僕らが川崎のことを言うのは難しい」と注釈を入れつつも、準々決勝でアルサッド(カタール)、準決勝で世界的スターのFWクリスティアーノ・ロナウド率いるアルナスル(サウジアラビア)を倒した川崎への賛辞を惜しまなかった。
「感動した。打たれる部分はありました。同じJリーガーとして。中東マネーと言われる世界的なチームがいて、ベスト4の時点でも(残るのは)中東の4チームだろうと言われる中、中東を2つ破って勇気をもらえる。決勝で勝てば僕らは(ACL)2に落ちるのはあったが、Jリーグのチームとしてあの決勝の舞台でサウジ勢を破るのは見たかった」
18年に所属していた鹿島では主将としてACLの優勝を経験。しかし、「レギュレーションが違うし、中東もあれだけビッグネームはいなかった」と振り返る。ACLに4度、クラブW杯に2度出場した経験を持つ32歳は、「『お前誰や』という人にも、えぐいやつがいた」とビッグネームに限らず強力な選手がいたことを指摘。今回の決勝でも、26歳の元ブラジル代表CBロジェール・イバニェスのプレーに驚いたといい、個の強さを改めて実感したという。
次戦の京都もリーグトップの8得点を記録するFWラファエル・エリアス、191センチの長身FW原大智らを筆頭に、強力な個とアグレッシブさを誇るチームだ。町田はここ5試合で4敗を喫し、負けた4試合は全て無得点。前節の鹿島戦(0●1)でも、細かいこだわりに差を感じたという。
その上で、「誰か1人が主役というのは町田にはいない。全員が主役になれるように、逆に全員が脇役になれるように。今はどうしても相馬(勇紀)に目が行きがちになっているが、彼が主役になりすぎるとなかなかうまく回らない時もある。そういう風にチームとしてやっていけば、また上を目指してやっていけるんじゃないかと思います」と、チーム一丸の徹底を掲げた。