ド派手ベガスデビュー“鉄の拳”中野幹士の取材にIBF王者レオが“乱入”「凄くシャープ」と評価
2025年5月5日(月)9時50分 スポーツニッポン
◇プロボクシング フェザー級 東洋太平洋同級王者中野幹士(帝拳)<10回戦>ペドロ・マルケス(プエルトリコ)(2025年5月4日 米ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ)
東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士(29=帝拳)がペドロ・マルケス(30=プエルトリコ)に4回1分58秒TKO勝ちし、プロデビューから13連勝(12KO)を飾った。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)のアンダーカードでのラスベガスデビューで、世界挑戦をド派手にアピールした。
2回、中野が固めた相手ガードの上から左ストレートを打ち込むと、ダウン経験がなかったというマルケスは驚いたように腰を落とした。中野はこの回、再びガード上から左を叩き込んで2つめのダウンを奪い、3回にも左フックで仰向けに倒した。そして4回、左ボディーストレート→右ボディーフックでひざまずかせると、さらに左ボディーで5度目のダウンを奪ってTKO勝ちした。
試合後、中野は「うまくいったので本当にうれしかった。異国の雰囲気を味わえた。アップまで緊張していたが、入場したら開き直れた。こんなに早く倒せるとは思っていなかった」とコメント。米国での試合を「終わってから楽しめた」と振り返った。
試合後の取材には2階級制覇のIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(30=米国)が“乱入”。5月24日に大阪で亀田和毅(33=TMK)の挑戦を受けるレオは「凄くシャープで素晴らしい選手」と中野を評価し、「IBF8位にいるのでいつか対戦するかもしれないと期待している」と話した。中野はレオについて「もし組まれたら一生懸命やりたい。いつでも組まれてもいいように練習する」と意気込んだ。中野はIBF8位、WBA、WBC10位、WBO11位にランクしている。