ドジャース・大谷 2戦連発!2階席上段への特大弾で今季メジャー最速10本塁打&10盗塁

2025年5月8日(木)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース4—5マーリンズ(2025年5月6日 マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、マーリンズ戦の6回に今季2度目の2戦連発となる10号ソロを放った。前日に10盗塁を記録しており、今季メジャー最速で「10—10(10本塁打、10盗塁)」を達成。7回の適時二塁打を含め、2安打2打点をマークした。チームは延長10回にサヨナラ負けを喫したが、相性のいいローンデポ・パークで存在感を発揮した。 

 マイアミの空気を吸い込み、力みは自然と消えていた。打球角度は33度。高々と上がった打球を見上げ、大谷は確信したように歩き出し、バットをポーンと投げた。

 1—2の6回。左腕ベネジアーノが投じた初球スライダーを振り抜き、打球は右翼2階席上段に届いた。今季2度目の2戦連発で5年連続の2桁10号。打球速度109マイル(約175キロ)、同飛距離403フィート(約123メートル)の特大弾に「ああいう本塁打は毎回打てるわけでもない」と落ち着いた表情で振り返った。

 23年3月に侍ジャパンでWBCを制し、昨年9月に史上初の「50—50(50本塁打、50盗塁)」を達成したローンデポ・パーク。228日ぶりに凱旋した前夜に今季10盗塁目の二盗を決め、この日で今季メジャー最速で「10—10」に到達した。「基本的に本塁打になるようなスイングをするが、どこまで飛んでも一緒。いい打撃ができれば、必然的にぎりぎりでも本塁打になってくれる角度の球は増えると思う」と泰然と語った。

 直近7試合で4発。3年連続本塁打王に向け、36試合目での10号到達は54本塁打を放った昨季と同ペースだ。「バランス良く立って、あとはもう自分の体に任せて」という自然体のスイングを意識し、3—4の7回には右翼線へ巧みに適時二塁打を放った。

 この日は日本の文化や伝統を称える恒例の「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」。試合前に空手の演武や「君が代」が披露され、イニング間には和太鼓の演奏で盛り上がった。延長戦の末に敗れたが大谷の存在感は際立った。

 節目の数字を刻んだが「勝ちたかった。もう少し早めに点数を取っていければ、またちょっと違った」とあくまで冷静だった。試合前には後半戦の投手復帰に向けたキャッチボールでクイックモーションを披露。実戦さながらの迫力で腕を振った。全てはチームのために。7日(日本時間8日)は今季マイアミでのレギュラーシーズン最終戦。大谷は勝利だけを見据えている。(奥田 秀樹通信員)

スポーツニッポン

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