IOCバッハ会長が長期療養中のJOC山下会長を見舞い会話も「カムバックを願う」
2025年5月9日(金)15時39分 スポーツニッポン
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が9日、東京都新宿区の日本オリンピックミュージアムを訪問し、前日8日に日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と面会したことを明かした。
山下氏は23年10月から頸椎(けいつい)損傷で療養しており、その後は一度も公の場に現れていない。バッハ会長は面会場所や時間は明らかにしなかったが、「昨日、山下会長を見舞った。彼の明るい笑顔がカムバックすることを願いたい」と話した。
バッハ氏からは新型コロナウイルスのため、1年延期となった21年東京五輪の開催を力強く推し進めたことについて、改めて感謝の思いを伝えたという。山下氏も会話ができる状態だったといい、「いつものように友情に満ちた時間になった。様々な大会で日本の選手の活躍が見られず、さみしい思いをしているということだった」と会話の内容も明かした。
バッハ会長はこの日午前に皇居で行われた親授式で、旭日大綬章を受章。6月には12年務めたIOC会長を退任し、初の終身名誉会長に就任する。