宗山の後輩・内海優太が9回決勝アーチ 明大5連勝
2025年5月10日(土)13時29分 スポーツニッポン
◇東京六大学野球春季リーグ戦第5週第1日 1回戦 明大2—1立大(2025年5月10日 神宮)
打った瞬間だった。同点で迎えた9回、明大は先頭の内海優太(3年=広陵)が右翼席中段に決勝の1号ソロを放った。プロ併用日のため9回打ち切りの試合で出た、値千金の今季1号だった。
昨季の主将・宗山塁(現楽天)の高校の後輩も、「今季は内角攻めをされて意識しすぎていた」と打率は1割台に低迷。高校日本代表で4番を打った男が苦しんだ。この日は攻守の大黒柱・小島大河捕手(4年=東海大相模)が左脇腹骨折でベンチ外。そんなピンチを「その分、僕が頑張らないと。打った瞬間いったと思いました」とひと振りで救った。
投げては毛利海大(同=福大大濠)が未知のイニング、8回を1失点で投げ抜いた。「冬にウエートトレを積極的に取り入れた成果で、後半になっても球威が落ちなくなりました」と今季3勝目を挙げ、防御率もトップの座を守った。
9回は、3試合サヨナラ勝ちしている立大の勢いを大川慈英(同=常総学院)が止めた。152キロのストレートとスプリットを中心に、1番からの3人をすべて空振り三振に仕留め、マウンドでガッツポーズをつくった。これで1分けを挟み開幕から5連勝。唯一負けなしで2回戦に臨む。