陸上は参加標準記録を厳しく・バスケは1次リーグ勝ち上がりチーム減…全中、存続11競技も縮小
2025年5月10日(土)5時0分 読売新聞
日本中学校体育連盟は9日、2027年度以降も全国中学校体育大会(全中)で存続させる11競技について、選手数や開催コストを最大3割減らす縮小案をまとめた。運営に携わる教員の負担軽減を図り、持続可能な大会を目指す。
縮小案は9日の理事会で承認された。関係者によると、27年度から陸上競技は参加標準記録を厳しくして選手数を30%減らす。会期短縮のために種目数も削る。バスケットボールは、1次リーグを突破できるチーム数を絞り、試合数も減らす。柔道の団体戦も、1次リーグを廃止。27年度の全中から男子が除外されるソフトボールの女子は出場チーム数を28から20に減らす。
競技ごとの会期は原則、3日間以内とする。ただし、酷暑対策や試合間隔を空けることを求められる軟式野球とサッカーは、現行の5日間のままとし、役員数などの削減を図る。
今後は競技ごとに具体化させるが、一部の競技の案には理事から「まったく削減していない」などと指摘が相次いでおり、変更する可能性がある。